英単語の覚え方~英語のニュアンスを読み取る

 もしかりにToeic900点に英検1級を取得したとした・・・。


 単語の数に文法の知識もネイティブとほぼ同等になりました。しかし、その後に待ち受けているものがあるような気がしないでもない・・・。

 つまり、"英語の微妙なニュアンス"をいかに読み取り、感じることができるのかな・・・。

 ここまでくれば本当に英語を極めたぞといえるような気もしないでもないですけど・・・。

 機械的に英単語や熟語を置き換えるのではなく、ここはじっくりと味わって見ましょう。

 9月4日付、NHK WORLD Daily Newsを少々引用させていただきます。見出しは、

 Japan calls for substantive talks on abductions

 となっています。call forは、記事の中でdemandに置き換えられています。call forとdemandの微妙な違いを、COBUILD英英辞典で引いてみると・・・・・・

 call for-If you call for something, you demand that it should happen.

 demand-If you demand something such as information or action, you ask for it in a very forceful way.

 日本はかなりの強い姿勢で臨んでいますよ。次のsubstantiveからもそのニュアンスが伝わってきます。

 substantiveを分解してみると、sub+stantiveになります。subは接頭辞で「下」の意味があります、subway(地下鉄)という単語からも分かりますね。語根のstaに「立つ」意味があるようです、すぐに思い浮かぶのがstandですね。そこから、本質、実質、あるいは実体という意味合いが出てきます。

 talkは記事の中でdiscussionの意味でも使われています。どういう話し合いなのか? 前置詞のonにかなりテーマが絞られているニュアンスが読み取れます。それは、abduction(拉致)。

 abductionを分解すると、ab+duction。接頭辞のabには、何かから「離れる」「分かれる」意味があり、語根のductionのductに、何かを「導く」意味合いがあるようです。ツアーコンダクター(conductor)なんてありますよね。

 なんだか予備校の授業のようになってしまいしたが、こうやって噛み砕いて英文を読むことによって、また少し違った角度から眺められるんじゃないでしょうか。微妙なニュアンスを読み解くことによって、英文の中に引きづりこまれるような感じになりますよ。

 ※ 参考文献 英単語マニア-メルライン・フライダ著