英検準1級秘策講座・・・キーワードはラテン語

 英検準1級の問題を見ていったい全体こんな問題を解けるんだろうかと、最初からあきらめ気分でしたが、一次試験の合格率は10%台と狭き門ではあるものの、合格している人はいるわけなので、絶対無理というわけでもなさそう。とはいっても、何から手をつけていいものか皆目見当がつかないまま、月日ばかりが流れて・・・。

 初っ端の問題からしてハードルが高い!! 単語を知らなければ解けないんじゃないかとずっと思ってきましたが、どうやらそうでもないんじゃないかと最近思えるようになってきた次第。

 英検の問題は「日本英語検定協会」のサイトで無料で公開されています。もちろん解答だって付いている。でも、解説はありませんけどね。

 市販の参考書の解説を読んでも、ちょっとこの方法では勉強するのが難儀だなあといつも思っていて、値段もそこそこしますので購入しないで、自分で手探りで問題と格闘してきました。http://www.blogger.com/post-create.g?blogID=6380992675427805218

 英検2級までの方法では準1級は太刀打ちできない。2級まで培ってきた英単語はそのまま、語根の意味とその語根にくっつく接頭辞や接尾辞の意味をトータルで覚えるようにする。ひとつひとつの単語をぶつ切りに暗記しても、途中で放り出してしまうのは目に見えているのでこれはしない。

 まずは別ページでも結構ですので、「日本英語検定協会」のサイトにあります、準1級の問題を開いてください。

 4択の問題というのは2つに絞り込めることがあるのが、過去問題を解いているとなんとなく分かります。例えば、先日自分で解いて間違った2009年3月の準1級の問題、1の(3)。3のlegibleか4のedibleだろうとまずは絞り込み。edibleを見ているとeditorという単語が脳裏をよぎって文脈に合わないなあと思い、3のlegibleをなんとなく選択してしまいましたが。なにか違うような気がしないでもありませんでしたけど。

 間違ったら原因をさぐりに行くわけですが、日本語の辞書をひくのは最後の最後。ここで日本語の意味を確かめて納得してしまうと、想像力が退化してしまいます。英語で感じるところがとても大切。

 さてこちらのサイト「Online Etymology Dictionary」で語源を調べてみましょう。正解の4「edible」を調べてみると・・・

 1590s, from L.L. edibilis, from L. edere "to eat,"

 「from L.」の「L」は「Latin(ラテン語)」のことだと思いますが、ラテン語の「edere」つまり英語ですと「eat」の意味になるんでしょう。edibleの接尾辞「ble」はみなさんもお馴染みの「able」⇒「can」。edibleは「can eat」という意味になるわけですね。

 ちなみに「editor」の語源も調べてみると・・・

 1640s, "publisher," from L. editus, from edere (see edition).

 あれれ、ここにもedereが・・・。でも(see edition)とあるので、editionを見てみましょう。

 1550s, "act of publishing," from L. editionem (nom. editio) "a bringing forth, producing," from stem of edere "bring forth, produce," from ex- "out" + -dere, comb. form of dare "to give"


 「stem of edere(edereの語幹)」から来ているようですね。いつも辞書代わりに利用している「英単語マニア―語源事典
」を見ると・・・

 英語のedit[e < ex+dit(与えられた)=公表する]はラテン語由来で、「編集する」という意味になりました。

 dereの過去がditということなのかな。外から与えられた・・・という原義があるんですね。edibleもそういうことなのかな。食物を体内に摂り入れるということは、勝手に解釈すると神様から与えられたということ。カトリック教徒の人が、食事前になにかを喋りながら最後に十字をきってから食事を始めたのを今思い出しました。

 このdereやditから想像が及ばないかもしれませんが、実はよく耳にしたことがある「donner(ドナー)」というのも同語源。フランス語の動詞に英語のgiveに当たるdonnerなんてのがありましたっけ。
http://www.blogger.com/post-create.g?blogID=6380992675427805218
 ひとつの単語を突っつくだけで、ボキャブラリーが暗記をせずとも増えると思いませんか。語根を押さえて、あとは接頭辞・接尾辞を加えると、さらに増強されますよ。ラテン語を本格的に勉強しなくても結構ですからね。接頭辞・接尾辞の意味は「Michigan-Proficiency-Exams.com」と「MyWord.info」の「Head Words」のサイトをご参考いただければと思います。