韓国ドラマ・太王四神記(태왕사신기)を見る前にちょっと歴史のお勉強

 ペ・ヨンジュン主演の韓国ドラマ・太王四神記(太王四神紀)(태왕사신기)を見る前にちょっと歴史の勉強ということで、www.kbs.co.krのサイトから記事を引用させていただきまして、簡単に翻訳してみたものを掲載しております。高句麗(고구려)という国にはかつて王の中の王、大王といわれる広開土大王(광개토대왕)がいました。太王四神記はその王様の一代記ですね。今回の話題は高句麗人の深層意識といいますか、国民気質のようなものが扱われています。日本人にももちろんありますが、気質と言うよりか宗教観ですよね。これが国民の意識を拘束しているところがあり、思考回路を決定づけてもいますよね。高句麗人はどういった宗教観、アイデンティティーをもっていたのでしょうか。今回もエキサイト翻訳と韓国のポータルサイトNAVERの辞書を使わせていただきました。


 광개토대왕은 왜 삼국통일을 하지 않았던 것인가?
 広開土大王はなぜ三国統一をしなかったのか?

 광개토대왕에게 제사 지낼 때 쓰던 호우가 신라의 왕릉급 고분에서 발견된 것은 신라가 고구려를 섬기는 속국이었기 때문이다.
 広開土大王に祭祀を行う際に使った壺杅が新羅の王陵級の古墳から発見されたのは、新羅が高句麗に仕える属国だったからだ。
 補足説明
 광개토대왕공적기념호우-廣開土大王功績紀念壺杅
 고구려 제19대 광개토대왕의 공적을 기리기 위하여 만들어진 뚜껑이 딸린 합-高句麗第19代広開土大王の功績を称えるために作られたふたが付いた鉢

 광개토대왕은 할아버지인 고국원왕을 전사시킨 백제를 무릎 꿇게 하고 군대를 주둔시킬 만큼 고구려의 영향력이 컸다.
 広開土大王は祖父の故国原王を戦死させた百済をひざまずくようにして軍隊を駐屯させるだけ高句麗の影響力が大きかった。

 흔히 사람들은 고구려가 삼국통일을 이루었다면 한반도의 역사는 지금과 많이 달라졌을 것이라 말한다.
 韓国人はよく、高句麗が三国を統一したら朝鮮半島の歴史は今とはだいぶ違ていたはずだと言う。

 고구려가 삼국통일을 할 수 있었던 시기는 바로 광개토대왕 때였으나 그는 삼국통일을 이루지 않았다.
 高句麗が三国統一をするとしたらまさに広開土大王の時であったが、彼は三国統一を行わなかった。

 그 이유는 광개토대왕비문에 있다. 고구려의 건국신화에서도 알 수 있듯이 고구려는 하늘의 자손이라는 선민의식이 강했다.
 その理由は広開土大王碑文にある。 高句麗の建国神話でも分かるように、高句麗は天孫であるという選民意識が強かった。

 광개토대왕과 같은 시기에 고구려에서 벼슬을 지냈던 모두루의 조상무덤을 보면 고구려왕이 해와 달의 아들이라는 뜻의 ‘日月之子(일월지자)’라는 글귀가 있다.
 広開土大王と同じ時期に高句麗で官職を勤めた牟頭婁の先祖を祭ったお墓を見ると、高句麗王が太陽と月の息子という意味の「日月之子(一月知者)」という文言がある。

 하늘의 자손이라 믿었던 고구려인에게 시조에 대한 제사는 곧 하늘에 대한 제사로 가장 중요한 의식이었다.
 天孫と信じていた高句麗人にとって、始祖に対する祭祀はそのまま天に対する祭祀であり、もっとも重要な意識であった。

 하늘의 자손인 왕은 죽어서도 고구려를 지켜준다는 믿음을 가지고 있었던 그들에게 왕의 무덤을 지키고 관리하는 일은 제사의 의미를 넘어선 것이었다.
 天孫である王は死んでも高句麗を守ってくれると信じていた彼らにとって、王の墓を守護し管理することは祭祀以上の意味合いがあった。

 광개토대왕은 정복지에서 데려온 사람들까지 묘 관리에 참여하게 했다.
 広開土大王は征服地から連れて来た人々までに、お墓の管理を行わせた。

 이렇듯 고구려는 지배지역민들까지도 고구려의 신앙과 질서 속에서 함께 하기를 바랬던 것이다.
 このように高句麗は支配地域の住民たちまでも、高句麗の信仰と秩序の中に取り込むことを望んだのだ。

 왕 중의 왕 태왕인 광개토대왕에겐 영토를 넓히는 것보다 고구려를 받드는 제후국이 필요했고 북부여와 신라, 동부여, 백제를 태왕의 질서 속에 사는 신하의 나라로 남기고자 한 것이다.
 王の中の王つまり太王である広開土大王には領土を拡大するよりも高句麗を奉ずる諸侯国が必要であったし、北扶餘と新羅、東扶餘、百済を太王の秩序の中に暮らす臣下の国として残そうとしたのであった。

 고구려의 질서 속에서 한민족이 함께 사는 것, 그것이 정복왕 광개토대왕이 꿈꾸던 통일이었다.
 高句麗の秩序の中で韓民族が一緒に暮すこと、それが征服王広開土大王が夢見た統一であった。

 キーワードは「選民意識」。ドラマのなかにもこういった内容のものが入っているかどうかはわかりませんが、こういった情報をインプットしておくと、また違ったおもしろさが出てくるんじゃないでしょうか。そういえば、日本も天孫たちがつくった国ですよね。古事記や日本書紀に天孫族が天下ったということになっていますよね。かれらがやってくる前にも大国主命や大物主命が住んでいて、天孫族と争ったと書いてありますものね。その天孫という意識は高句麗のもつ天孫と同じだったのでしょうか。騎馬民族征服王朝説なんてのもありましたが・・・。