フランスのミネラルウォーターの成分を調べてみる

 休みの日を利用して地元では名水・霊水と呼ばれている水(ミネラルウォーター)を汲みによく行くのですが、汲む人は後を絶たず、水も延々と湧き出している。この湧水は江戸時代から有名だったようで、この水を飲めば病気が治るということを聞きつけて、遥か遠方からもこの水を求めて人々がやってきたと由緒書にもありましたが、確かにおいしいのです。水道水のようなカルキ臭がないまったく天然そのものですので・・・。この水で焼酎のレモン割りをつくると、まろやかな味わいになっておいしいのです。おいしいだけではなくて、便秘もなおってしまいましたよ。それに便がぜんぜんくさくないのです、これにはびっくり!! からだの新陳代謝がよくなった証拠だと思いますが、ちょっと飲み過ぎてしまって効き過ぎしまったかもしれません。うーん、なんでだろうとネットで調べていたら、waga.nikkei.co.jpにこんな記事が載っていました。

 「2007年上半期売れ筋ランキング」で、全品目の第4位、飲み物ではトップになったのが、フランス産のミネラルウオーター「コントレックス 1,500ミリリットル×12本入り」。ダイエット時にミネラル補給できるという点が受けている「コントレックス」は硬度が1500を超えている「超硬水」。「ボルヴィック」が60程度、「エビアン」「ヴィッテル」が300前後というのと比べると、「コントレックス」のずば抜けた硬度の高さが分かる。
 「スリムウオーター」(やせる水)と宣伝されることが多く、ダイエット志向の女性が買い求めるケースが多いようだ。豊富なミネラルの利尿、便通効果をうたう広告が目に付く。ただ、「飲めばやせる」と思い込むのは誤解。ミネラルが腸を刺激しすぎて、下して消耗してしまうおそれもあるので、ガブ飲みは避けたい。

 汲んできた湧水は硬度が強いのかはわかりませんが、ガブ飲みは当たってますね。ミネラル成分が腸を刺激しすぎてしまったということなんでしょうかね・・・。

 ミネラルウォーターというとなぜかフランスと思ってしまいますが、日本で販売されているものの他にもフランスにはたくさんの種類のミネラルウォーターがあります。www.finewaters.comを見るとこんなにあるんですかーという感じですよ。これだけたくさんあると、どれを選んだらよいか迷ってしまいますね。とりあえずA行から見ていくことにしてみましょう。選ぶ基準はその水に含まれた成分をみることですね。今回はAbatilles(アバティーユ)を見てみようと思います。

Reconnue depuis 1925 par le corps médical pour ses qualités thermales , l'eau minérale naturelle・・・といった紹介文から始まりますが、médical(医学の)やthermale(温泉の)、 reconnue(よく知られた)なんて言葉は、名水・霊水と謳われるものの常套句ですが、やはり昔の人もその効能がよく分かっていたわけですよね。

 milligrams per liter (mg/l)
 259 TDS-total dissolved solid(全蒸発残留物)
    ph factor
 16,4 Calcium(カルシウム)
 95 Chlorides(塩素)
 112 Bicarbonate(重炭酸)
 8 Magnesium(マグネシウム)
 2,8 Potassium(カリウム)
 74,5 Sodium(ナトリウム)
 7,8 Sulphates(硫酸塩)

 うえの数字を見ただけでは良く分かりませんよね。どの成分がどのくらいあるとおいしい水なのか・・・。おいしい水の条件とは-厚生省のおいしい水の研究会によると、

 蒸発残留物 30~200mg/
 硬度 10~100mg/l
 遊離炭酸 3~30mg/l

 ということらしいのですが、言葉の意味が好く分かりませんね。その意味を調べるのに、www.hakusanmeisui.comから少々引用させていただきます。

 蒸発残留物(味覚に与える影響)
 水を沸騰させても蒸発しないようなミネラル分(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン)を指す。適度に含まれるとコクのあるまろやかな味がし、量が多いと渋みや苦味、塩気を感じ味が悪くなる。

 硬度(味覚に与える影響)
 カルシウムとマグネシウムの合計量を言う。カルシウム量がマグネシウムより多いと水の味はよくなり、反対にマグネシウムのほうが多いと苦味を増す。

 過マンガン酸カリウム消費量(味覚に与える影響)
 水中に含まれている有機物や還元性物質量を表すのに、それらを酸化させるのに必要な過マンガン酸カリウムの消費量をもって示したもの。これが多い水は、一般に有機物の含有量が多いことを示し、渋みをつけ塩素の消費量に影響して水の味を損なう。

 遊離炭酸(味覚に与える影響)
 水に溶けている炭酸ガスのことである。水にさわやか味を与えておいしくするが、あまり多くなると刺激が強くまろやかさを失わせ、少なすぎると湯冷ましのような気の抜けた味になる。

 pH(味覚に与える影響)
 溶液中の水素イオン濃度を示し、酸性またはアルカリ性(塩基性)を表す尺度。水道水では5.8~8.6が基準。

 塩素イオン(味覚に与える影響)
 ミネラル成分の陰イオンの塩素のことで、消毒用の塩素とは違う。塩味を感じる値から基準値が設定されている。

 といった具合ですが、個人的にいちばん興味のある項目は、TDS-total dissolved solid(全蒸発残留物)、Calcium(カルシウム)そしてMagnesium(マグネシウム)。お酒をおいしく飲むためには、ここがポイントになりますからね・・・。でも、飲みすぎには注意しましょうね。腸を刺激しすぎてトイレから出てこられなくなりますからね・・・・。