北京オリンピックの会場で中国語を話したい!!

 今年は、北京オリンピック(奥林匹克运动会-àolínpǐkèyùndònghuì)。北京といえば、中国。中国で話されている言葉は、中国語(汉语-hànyǔ)。オリンピック会場は簡体字でいっぱい!!(でも、英語の看板表記があると思いますけど・・・)。ツアーで行くならあまり問題がないかもしれませんが、単独で中国へ乗り込むとなるとそこは度胸と覚悟が必要。中国語を知らなくてもなんとかなるかもしれませんが、ちょっとしたフレーズを覚えておけば心臓バクバクの状態を回避できるんじゃないでしょうか。

 そこでお勧めサイト。北京オリンピックの公式サイト(www.beijing2008.cn)にある「奥林匹克知识问答(àolínpǐkè zhīshí wèndá)」の「跟福娃每日学外语(gēn fúwá měirì xué wàiyǔ)」というところで、オリンピック会場で役立つ会話集(?)なるものがありましたので、ちょっと中国語を勉強しておくのもいいかもしれませんよ。

 会話の場面設定は・・・

 见面场景(jiànmiàn chǎngjǐng)- 対面シーン
 机场场景(jīchǎng chǎngjǐng) - 飛行場のシーン
 奥运村/酒店场景(àoyùncūn/jiǔdiàn chǎngjǐng) - オリンピック村/居酒屋のシーン

・・・が想定されています。

 我不是很饿,只想喝点东西。

 まずは分ち書きとピンイン表記。

 我 不是 很 饿,只 想 喝 点 东西。
 wǒ búshì hěn è,zhǐ xiǎng hē diǎn dōngxī


 単語
 -わたし、ぼく、俺、あたい、おら、おれっち、わい ※中国語には英語のように、まず行動の主体となるもの、いわゆる主語を置いたほうがよさそうですよ。日本語のように状況判断型の言語というよりも、状況証拠型の言語(言っていることが自分でもよくわかりませんが、ここは日本人同士ということで類推してください)。日本語訳をたくさん並べてみましたが、これは日本語を勉強している中国人のかた用ということで・・・。会場には中国人ボランティアのかたも大勢いると思います。その中に日本語を勉強している学生さんがいるかもしれませんので、たくさん列挙しておきました。でもこんなにいらないか(^^)。

 不是-~じゃない。~ではありません。~じゃねー。~ねー。 ※主語の状態(英語のbe動詞)を否定(not)している状態です。

 -たいへん、すごく、チョー、すげー、そんな、もうーetc. ※英語のveryと思っていただければ結構です。

 饿-お腹がすいた、腹減り、ペコペコ、お腹と背中がくっついた、胃の中が空っぽ ※繁体字ですと「餓」になります。

 -ただ、ちょっと、それだけ、これっきり

 -~したいなあ。~しようかなあ。 ※想 indicates one's volition and emphasizes one's plan or wish. ディズニーランド行きたいなあ~、サンタさん早く来ないかなあ~という感じのニュアンスでしょうか。

 -measure word、つまり量詞と呼ばれるもの。一点儿(yīdiǎnér)とも表示されると思いますが、ここはわたしの言葉ではうまく説明できまんので、中国語の参考書(説明は英語になりますがご勘弁ください)にお願いします。

 "一点儿", a measure word, indicates an indefinite small quantity to qualify a noun.

 量的にちょっとなにかといったニュアンスを持たせてくれるんですね。

 东西-方角(east and west)を表す場合の発音は「dōngxī」。「xi」は第1声です。もの(thing)を表す場合の発音は「dōngxi」。「xi」は軽く「シ」と発音する感じではないでしょうか。意味は「泛指各种具体或抽象的事物」です。

 軽く日本語に翻訳してみましょう。

 お腹はそれほど空いてませんが、ただちょっと何か飲みたいなあ・・・(オリンピック開催時期は夏ですものね・・・)

 このフレーズの音声が聞けますので、ちょっと試聴してみます。

 中国語はまだ耳が慣れていないせいか、ものすごく早く感じますね・・・。英語とフランス語は使用した期間があったせいか、脳みそがよく反応してくれました。10年前にフランスで一年間生活したことがありますが、なかなか忘れないものですね。脳の皺に刻まれているんでしょうか。北京オリンピックは英語とフランス語で・・・と思いますが、語学の醍醐味はなんといっても現地語を使って話すこと。たまには日本語を全く使わないということが、なぜかストレス解消になるんです。せっかく外国に行くんでしたら、日本の日々の生活のことをすっかり忘れて、中国語とオリンピックを楽しんじゃいましょう。