誤訳なんて関係ない! スタンダールの「赤と黒(Le Rouge et Le Noir)」を英語とフランス語で読んでみる

 スタンダール(Stendhal)の「赤と黒(Le Rouge et Le Noir)」の誤訳でもめているようですが、専門家でもないので光文社古典新訳文庫を買って読んだとしても、そんなこととは知らずに読んじゃうんじゃないのかなあ・・・。

 学生時代はフランスに夢中でしたので、フランス文学ぐらいは読んでおかねばと、脅迫観念に襲われるようにスタンダールの「赤と黒」を読んだ記憶が・・・。

 昔は翻訳ものの小説というのはなんだか読みづらいけど、こういうものかと我慢して読んでいたんですが、「赤と黒」のような小説は大学の先生あたりが翻訳するのでしょう、言っていいのか悪いのか、言ってしまうと読みづらい。

 翻訳って日本語にする作業だと思うんですけど、正直日本語のリズムになってない(う~怒られそう)。

 昔は我慢して読んでましたけど、読んですっきり頭になじまない日本語なんておかしい!(本気で怒られそう)

 意味を理解できない自分が悪いのかなあと最初は思っていましたが、訳した日本語のほうに原因があるんじゃないの?と、開き直りというのか強気にここは主張したいのであります(政治家ぽくなってしまった)

 外国古典文学の新訳本を最近よく目にしますが、これは歓迎!! やっと読みやすい古典を読むことができるのだから・・・。

 でも、スタンダール研究者にはおもしろくないんでしょうね、こういう事実。それなら自分で訳してみたら、というのは編集者側のご意見。ご尤も!

 スタンダールはフランスの作家、ということは「赤と黒」はフランス語で書かれている。よしここは原文読んでやれ~と思うんですけど、正直なところ結構歯ごたえがあるんです。

 フランス語は分からないでもないんですけど(フランスに語学留学したことがあります、10ほど前ですけどね)、古典小説の類はちと読むのが大変。「三銃士」や「モンテ・クリスト伯」で有名なアレクサンドル・デュマ(Alexandre Dumas)のような歴史小説も然り。

 最近は英語の勉強に比重を置いているので、英語のほうがいいのかな。というわけで、英語に翻訳された「赤と黒」を読んでみましょう。

 「The University of Adelaide Library eBooks@Adelaide」のサイトにありましたStendhal(1783-1842)(ebooks.adelaide.edu.au/s/stendhal)で、英語版「赤と黒(The Red and the Black (1830) translated by C. K. Scott Moncrieff )」が読めますよ。

 フランス語の原文で読みたい!というひとは、同じサイトにある「Le Rouge et Le Noir(1830)」へどうぞ。

 フランス語ですけど、リーディングだけではなくリスニングもしたい、それも無料で! そんな欲張りなかたはこちらのサイトへ・・・

 「Litterature audio.com」(www.litteratureaudio.com)

 ホームページの右に作家たち(Auteurs)の名前がありますので、「Stendhal」をクリックすればオッケー!

 英語学習者は英語、フランス語学習者はフランス語、その他外国語の学習者も、翻訳ものに頼らずにすらすら読めるようになってしまうのが一番だと思うんですけどね・・・。