スウェーデン語の発音と文法

 スウェーデン(漢字表記-瑞典)は「福祉国家」で日本は「社会保障国家」。社会保障国家とは、とりあえず食うに困らないだけは保障しますよっていったところでしょうか。とはいっても現実はかなり生活がきびしいんじゃないかと・・・。

 高齢者の方と話をしていると、これは非常に実感します。「月6万円しかもらえないんだよう…」、「介護保険料は高いし・・・」って言うのを聞くと、社会保障っていったいなんだろうって思ってしまうのです。

 ただの制度ではなくて、本当はそれを支える精神の根本の部分が大事なんだなあ。

 訓覇さんの本の中に、それを象徴するスウェーデン語の良い言葉を見つけました。

 Omsorg(オムソーリ)
 
 意味は、気にかけるとか、悲しみを分かち合うとか、かばい合うなどがあるようです。日本にもあるはずなんだけどなあ・・・。

 スウェーデン語(Svenska-スヴェンスカ)の発音と文法を最低限おさえて、それから単語をひたすら頭の中にインプットし、後はひたすらスエェーデン語を読んで慣れると。習うより慣れろの精神でいってみよう。
 母音には特殊なものが三つ(åäö)があります。ドイツ語にもこういうのがあったような気がするけれど、発音はåが(オ)、äが(エ)、öが(ウ)と、とりあえずここではそう覚えておく。

 例 ägg(エッグ) ―英語もeggですね(^-^)。

 子音が少々複雑だ。特に「ヤ」行と「シ」行と「フ」行の発音は慣れるのに少々時間がかかりそう。
 ヤを表すのには、j-、dju-、hj-、g-、gj-、lj-がある。

 例 hjälpa(イエルパ) ―英語ならhelp。ゲルマン諸語ですね。

 シを表すのには、ki-、ky-、-、-、ki-、tj-、-rsがあります。

 例 kilo(シーロ) ―英語のつづりもkilo。あなたの体重はなん??。

 フを表すのには、ch-、sch-、sj-、sk-、stj-、-sion、-tion、-xionがあります。

 例 information(インフォルマフーン) -英語のつづりも同じですね・・・。

 ここで余談。スウェーデンの自動車メーカーといえばボルボですが、どういう意味があるのか前々から気になっていたので、この機会にちょっと調べてみます。The Swedish Schoolnetサイトにある「Lexin - Svensk ord」を利用させてもらいます(無料ですよ!)。
 残念ながら辞書に載ってないようなので、ウェブで「ボルボの意味」と入力してクリック。どうもラテン語のvolvere(巻く)からきているようです。人々や民族なんかを意味するfolkからきているのかなあとは思っていましたが・・・。ドイツの車でフォルクスワーゲンでありますよね(Folks Wagen―people car、人々の車)。それとちょっと関連があるのかと思っていたけど違ったみたい。

 名詞には共性名詞中性名詞がある―単数形の場合

 不定冠詞―(共性名詞) en(エン)  en kniv(クニーヴ) 英語ではknife 
        (中性名詞) ett(エットゥ)  ett ris(リース) 英語ではrice、フランス語ではriz(リ)

 定冠詞(名詞の後ろにつける) ―(共性名詞) -en kniven
                     (中性名詞) -et riset(リゼット) この材料を使った料理がありましたよね。

 英語の知識と想像力をフルに使えば、なんとかなるんじゃないでしょうか。スウェーデン語には英語からの借用語も多いですからね。日本語も中国語からの・・・ですものね。