英単語の覚え方~英字新聞を読んでみる

 日本語の新聞を読んでから英字新聞を読むと、記事の内容が理解しやすい。

 それは当り前の話かもしれませんが、英単語の意味はもちろん、背景知識が頭の中にきちんと入っていれば、リスニングも問題ないでしょうし、英検準一級、Toeic990点も夢ではないのかなあ・・・とは思ったり・・・。

 今話題のニュースとは? NHKラジオのワールドニュースをちらっと拝見してまず目に入ってきたのは、

IAEA inspectors arrive in Beijing

 ・・・という見出し。よくニュースなどで耳したことがあるんじゃないでしょうか。♪IAEA、国際原子力機関の~♪なんたらこうたら。IAEAとは―

 IAEA=International Atomic Energy Agency(国際原子力機関)

 ・・・ですよね。Beijingは(北京)ですね。ここで気になるのが、inspectorという単語。この場名では日本語で査察官と訳されていますが、ちょっとこの単語を分解してみます。

inspector=in(~のなかを意味する接頭辞)+spect(見るを意味する語根)+or(人を表す)

 ・・・といった感じになりますでしょうか。spectorだと(見る+人)で、観客の意味になりますね。接頭辞にinがつくと、(なかを+見る+人)で検査官とか調査官とか監査役の意味が出てきます。

 接頭辞を取り換えるとさまざまな意味に広がります。お馴染みのrespect(尊敬する)expect(期待する)なんてありますよね。

respect=re(backやagainを意味する接頭辞)+spect

expect=ex(outを意味する接頭辞)+spect

 人から尊敬される人は何度でも見てしまうものだし、今の状況が悪くても将来に期待をかけてみたくなるもの。期待をかけてもなんとなくsuspect(怪しいと思う・疑う)をしてしまいますよね。

suspect=sus(underやbelowを意味する接頭辞)+spect

 ※susは、車のサスペンション(suspension)のサスって聞き覚えがあると思います。

 今回のinspectorによる原子力施設への立ち入り調査で、世界が安心して暮らせる世の中になることをexpectしながらも、とかく政治の世界はsuspectなんだなあ。

 お勧め参考著書・・・「英単語マニア」 メルライン・フライダ著(新日本教育図書)