英単語の覚え方~動詞getのイメージ

 英語との格闘は日々続く・・・。英単語を暗記するだけのレベルを越えた、次の段階にあがるための勉強が必要なのだと、そればかりを考え情報を探し求めているしだい。趣味でやるのならそんなに悩むことはないのだけれど、日本語以外の言語でお金を稼ごうと思えば話は別。転職したいし、生活かかっているし、年も年だし。翻訳となれば外国語のことを知っているよりも、日本語に詳しくなくては話にならいない、日本人なのに。だってお客さんは日本人だもんね。あたり前の話だけれど。かといって英語を知らないというよりも、英語の言わんとする概念がわからないと良い日本語がひねりだせないんだな、正直な話。ひとつの単語の使われ方も、文脈の流れひとつで決まるのも事実。最終的には文脈で決まると、ネイティブの方も言われています。まあ、当り前といえば当たり前の話だけれど、ネイティブではないから難しい。

 英語は空間的な言語なのだと、そう言われると前置詞を見るとなるほどと思ってしまう。onだinだatだで空間的イメージが全然ちがんもんね。日本語だと"で"とか"に"ですませるけれど。

 今回取り上げる単語は、get。イメージがよく掴めないんだなこの動詞。熟語としてよく見かけますが、なぜ君がそこにいるのかがよく分からない。いるからには存在意義があるはずだ。そんなこんなで出会った本が、「バーナード先生のネイティブ発想・英熟語」。getについて詳しい説明がありましたのでどういう存在意義・概念的になんなのか見てみましょう。

 getの意味の簡単なアウトライン

 受け取る動くなるだそうです。

 受け取るはよくみかけますし、おなじみですよね。これが比喩的になると―I got it(わかりました・了解しました)なんて感じになるんでしょうね。

 動くの意味だと、get toなんてのはよく見ますよね。

 なるは、ある状態・状況になるということのようです。

 COBUILD英英辞典でちょっと確認してみましょう。

 受け取るの意味―If you get something that you want or need, you obtain it.
If you get something, you receive it or are given it.

 動くの意味―To get somewhere means to move there.
When you get to a place, you arrive there.

 なるの意味―You use get with adjectives to mean 'become'. For example, if someone gets cold, they become cold, and if they get angry, they become angry.

 ここからが本番。上3つに共通する概念―"困難"。

 やっとこさそこにたどり着いた、苦労の甲斐があったなんてニュアンスなんでしょうか。それっぽいものをCOBUILD英英辞典から拾ってみます。

 ―If you get to do something, you manage to do it or have the opportunity to do it.

 -If you get a feeling or benefit from an activity or experience, the activity or experience gives you that feeling or benefit.

 もうひとつ大事な点。

 -もっとも重要なのは動く意味合い。getの次にくる前置詞および副詞に意味の比重が大きくかかる(この本の中では前置詞ではなくパーティクルといっています)。

 getを見たらあ~大変、何が? 前置詞・副詞をするのにね。

 この他にも参考になった本は、マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語」と「続・日本人の英語」です。どちらもネイティブですね。なるほど、そういうことだったのかと今頃感動しているところです。