フランス語は言語学系統でいえば、ロマンス語。ロマンス語といえば、スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語。そして忘れてはならないのは、イタリア語。 このうちのひとつでもマスターすれば、お国柄や歴史を無視すれば、方言の違いだけではないの?と思えてしまうくらい。アルファベットの発音の違いや文法的 な違いが少々あるとはいえ、これまでにスペイン語・ポルトガル語・フランス語ときて、イタリア語をかじっておこないてはないような気もしないではない。さ てどんな具合だろうかと、ブックオフで百円で仕入れた「イタリア語が面白いほど身につく本」を一通り読み終えた感想は、"これはいけるぞ、4ヵ国語"。イタリア語をかじれば、サッカー・ピザにスパゲッティ、グッチにベネチア・フィレンチェ・ヴァチカン・ダビンチだ。
イタリア語というとファッション・料理の関連ではよくお目にかけますが、日本史との関わりのなかではあまりお馴染みではないですね。第二次世界大戦の三国同盟、それに支倉常長。ちなみに、インターネットで"hasekura ritratto"と入力すると、Wikipediaで支倉常長の肖像画が見れます。冒頭を少し呼んで見ましょう。辞書は無料オンライン辞書のアモーレイタリア語辞書をおかりします。
Hasekura Rokuemon Tsunenaga (支倉六右衛門常長, 1571–1622) fu un samurai giapponese e servitore di Date Masamune, il daimyo di Sendai. Condusse un'ambasciata in Messico e in seguito in Europa tra il 1613 e il 1620, dopodiché ritornò in Giappone.
fuは動詞essere(英語のbe動詞)の直説法遠過去(遠い過去・現在とは直接関係がない過去)。
unは男性形の不定冠詞、samuraiはサムライで、giapponese(ジャッポネーゼ)は形容詞で日本のの意味。
eは英語のandで、servitoreはservant、奉仕する者で召使というのか家臣というところですか。diは英語のof、その隣に伊達政宗で、その隣は同格・ilは男性形の定冠詞、仙台の大名。
condusse は動詞condurreの遠過去(?)・・・イタリア語をはじめて二日目ですのですみません・・・英語のconductで、un'は女性形の不定冠詞・ ambasciata(アンバッシャータ)は大使ですか。inは英語でもinですね。e(and)が来てin seguito(次に)ヨーロッパで、tra~e(~から~にかけて)は英語のfrom~to
ですかね。
depodiché(その後)、ritornò(英語のreturn)帰ってきたんですね、Giappone(ジャッポーネ)に。
外交の成果はあったのか、なかったのか。その後の彼の人生と日本の歴史を鑑みれば、どうもなかったようですね。伊達政宗は徳川秀忠に言ったとか-あと20年早かったら、と。