英単語を丸暗記して覚えるのも1つの手段ですが、語源をまず抑えておくと応用が効くような気がしないでもない。Rememberするのはなかなか大変ですが、意図的にRecallすることできますからね。語源に引きずられて、ストックしておいた単語が芋づる式に頭の中から出てきますからね・・・。
ということで今回は、casに焦点を当ててみたいと思います。casには「落ちる」という意味があるようです-「英単語マニア」(メルライン・フライダ著)。落ちてくるのは自分では防ぎようがありません、まさに事故。記憶の新しいところでは、タイのブーケットで起きた飛行機事故。津波の記憶が覚めやらぬ最中での出来事。人災とはいえ、乗客にとっては偶発的なもの。
そのときの記事が、NHK World Daily Newsにありましたので少々引用させていただきます。
Thai plane crashes in Phuket; many casualties reported
飛行機事故とは、まさに英語のaccidentに相当するのではないでしょうか。accidentはac+cidentに分解できます。接頭辞のacにはtoの意味合いがあり、cidentのcidにcasの意味合いが含まれています。自分の方向に落ちてくる出来事→つまり事故で、事故は事故でも必然的ではなくて、思いもかけない偶発的なもの。偶発的な(casually)事故(accident)に遭遇した人への配慮の言い回しに、英語でも微妙なニュアンスの表現の仕方があるんですね。Cobuild Englishの英英辞書でcasualityの意味を引いてみます。
a casuality is a person who is injured or killed in a war on in an acccident.
casualityとは婉曲的に表現する単語。英語にもこういった婉曲的な表現の仕方があります。こういった表現を使いこなすのも、英会話の上級者には必要になりますよね。言葉使いにはくれぐれも気をつけたいものです、日本語でもそうですが・・・。英和辞書を引いてもなかなかこういった部分までには辿りつけないもの。どうしても日本語の意味を見て訳にあててしまいますが、英語にも微妙なニュアンスの違いとsensitiveなものがあるんですよね、意外と・・・。