韓国語を翻訳する前に漢字を入れてみる

 語学を学ぼうとすると、とかくお高く敷居が高く感じるものですが、ちょっとしたきっかけでその後スムーズに勉強がはかどうることがあります。なんだ、そういうことだったのかってね。外国語でも韓国語は歴史的にもかなり密接な関係があったことは、疑う余地がないところ。日本の正史といわれている「古事記」や「日本書紀」に目を通してみれば分かるのですが、欧米の人が読んだら韓国の歴史書かとか思われるぐらい、朝鮮半島関連の記事がでてきます。韓国も日本も中国という大国との政治バランスと文化的影響を受けてきたことは、歴史の勉強をしていればなんとなくわかるんですよね。日本にとっては今はアメリカになりますが・・・。言語的な影響も当然受けるわけです。韓国もそれは当然であって、日本もしかり。かといってお互い独自の文化圏はもっていたというのも事実。文明語は強し、でも固有なものは捨てていないんですよね。「レクサスとオリーブの木」ってところですか・・・。
 つまり、韓国語を読むにあたってそれほど力まなくてもいいんじゃないのかなあ・・・。抑えどころは、漢字と英語と固有語、そして"てにをは"。お互い膠着語ですものね。文学的な読み物はもっと深く文化を掘り下げていく必要もありますが、情報収集ならとりあえずはというところですか・・・。

 今注目の話題はなんといっても、自民党総裁選です。日本に生活していれば、背景知識はどこからともなく入ってきますので、次のハングル語の記事もちょっと工夫をすれば理解しやすいのでないでしょうか。NHK World Daily Newsから引用させていただきます。

 일 자민당 총재선거의 후보자가 공약을 발표

 漢字を入れてみます。

 日 自民党 総裁選挙の 候補者 公約を 発表 
 
 ※辞書を引いていませんが、おそらくこうだと思います。韓国でも大統領選がありますから、韓国語のニュースでこういった単語を使用するということは、韓国でもこのまま意味が通じることですでから、ちょっと記憶しておくと良いかもしれませんよ。

아베 수상의 후임을 선출하는 자민당의 총재선거는 어제 후쿠다 전 관방장관과 아소 간사장 두 명이 입후보함에 따라 오는 23일의 투개표일을 향해 본격적인 선거전이 시작됐습니다.

 安倍 首相の 後任を 選出する 自民党の 総裁選挙は 昨日 福田 前 ※(日本だと元) 官房長官と 麻生 幹事長 2 名が 立候補によって 오는(coming, following) 23日の 투개표일(투개票日)を ※(日本語でしたら"に") 向けて 본격적인(본격的な) 選挙戦が 始まった。

 分からなかった単語は調べてみます。

 투개표일 「개표」 は「票」で漢語。 「투」は漢語で「投」。つまり、韓国なら「投開票日」、日本なら投票日。

 본격
 「本格」

 背景知識があれば、なんとなく分からなくないでもありませんよね。もちろん、Nationnal
characterは当然違いますが・・・。