韓国語と日本語の発想の違い

 韓国語の世界に深く入っていけばいくほど、その奥の深さに迷子になりそうな感じ・・・。単語のもつ微妙なニュアンスをからだで感じるには、韓国の国内で生活してみなければ体感できないのが本当のところなんですけど、かといってそういうことができる余裕もお金もないのが実情なんですよね。それならば逆転の発想で、韓国人でも日本語を勉強している人はいるはず。彼らがどう日本語をとらえているのかが気になりますよね。ちょうど参考になる韓国のサイトを見つけましたので、そちらをちょっと覗いてみましょう。

 cyber.jungchul.comというサイトから少々引用させていただきます。

 辞書(じしょ)を引(ひ)く - 사전을 찾다.
 우리말에서 찾다에 어울리는 일본어는 探(さが)す이지만 探(さが)す를 사용할 경우에는 잃어버린 것을 찾는다는 의미가 됩니다. 그래서 사전을 찾다라는 표현을 하려면 探(さが)す를 쓰지 않고 引(ひ)く를 사용하여 만듭니다.

 Exciteの翻訳にかけてみます。

 国語(우리말-韓国語のこと)で捜す似合う日本語は 探(さが)すであるが 探(さが)すを使う場合には忘れてしまったことを捜すという意味になります. そのため 辞書を捜すという表現をするためには 探(さが)すを使わないで 引(ひ)くを使って作ります.

 このサイトでの例文を見てみます。

 わからない単語(たんご)は辞書(じしょ)を引(ひ)く。 - 모르는 단어는 사전을 찾는다.

 
韓国語では辞書を探すと表現するんですね。日本語は辞書を引くが一般的ですが・・・。分からない単語の意味を辞書で調べるとか、辞書を引いて調べるなんて言い方もしますが、1度見たことがあったり認識したことがあっても忘れてしまうこともあって、この単語どこかで見たことがあるけれど思い出せない、忘れてしまった、それじゃ~辞書を引いてみようというときは、ページをぺらぺらとめくってその単語を探す意味合いになりますよね。つまり、探すというよりは調べるという感じですか。でも、韓国語のニュアンスもなるほどという感じがします。모르는 단어는 사전을 찾는다を日本語風にいじると、모르는 단어 사전으로 찾는다なんてしてみると、日本で勉強する韓国語の発想なんですけど・・・。このあたりが理屈ではないんですよね、語学の勉強は・・・。