フランス語を読んでみよう-ミネラルウォーター(eau minerale)で栄養補給

 日本ですとカルシウムが不足気味だから補給しなきゃと思えば小魚とか骨の類が頭に浮かびますが、フランスに住んでいた頃はフランス人からそういった言葉を聞いたことがない。食事は粗食ですし、栄養足りないんじゃないの、からだ大丈夫?と勝手に心配していたのでした。国は違えど同じ人間なのだから、カルシウムを取らないで大丈夫なんだろうかと・・・。フランスの水道水はとても飲めたものではありませんでしたので、スーパーでミネラルウォーターを買ってきて飲んでいましたが、ある日ペットボトルについているラベルを読んでみて、おやおやっと思ってしまいました-Calcium なになにグラムと書いてあったのです。カルシウムを水から摂取していたとは・・・。フランスにはフランス流があったわけでした。

 今回はsaint amand(サン・アマン)のミネラルウォーター。日本では販売していないかもしれませんが、カルシウムが豊富なミネラルウォーターですよ。早速歴史から拝見させていただきましょう。

 l'histoire de l'eau saint amand-ミネラルウォーター サン・アマンの歴史

 L'eau minérale saint amand fut découverte par les romains en 50 avant J-C.

 紀元前50年(en 50 avant J-C)に、ローマ人(les romains)によって(par)発見(découverte)されたんですね。

 A l'époque, l'eau fut également exploitée pour ses vertus thérapeutiques dans des thermes.

 古代ローマの共同浴場(thermes)では、この水にvertus(効能)があるのでセラピー・治療(thérapeutiques)用としてもexploitée(開発・開拓・利用・活用)されたんですね。

 サン・アマンの成分表を見ると、カルシウム(Calcium)が176mg/l、マグネシウム(Magnésium)が46mg/lと多いですね。日本でおいしい水といわれているものは硬度が10-100mg/lですので、カルシウムに特化したミネラルウォーターといえます。硬度が高いと日本人にはくせがあると感じますかね、日本の水は軟水派ですので・・・。

 C'est le long parcours au travers des roches qui confère à l'eau minérale saint amand ses qualités minérales exceptionnelles.

 au travers des roches le long parcours-ミネラル成分は岩から溶け出してきますから、それが長ければ長いほど硬度や成分も多くなるわけですね。日本人にとってフランスのミネラルウォーターはちょっと癖があると感じるのは、この硬度のせいです。日本は硬度が低いせいかさらっとした感じになります。

 Saint Amandの効能は、A partir de 30 ans, apparaît une perte osseuse physiologique-30を過ぎればフィジカル的な骨(osseuse)成分が失われてきますので(perte)・・・、ですから(donc)、もう絶対必要なんですよ(il est impératif)、十分なカルシウムでしっかり栄養補給をする(assurer des apports alimentaires en calcium suffisants)のは・・・。カルシウム不足の人にはサン・アマンは最適なんですよ-というところですか。カルシウム補給は、魚ばかりでなくとも水からもできます。もちろん野菜にもカルシウムが豊富なのがありますがね・・・。

 日々の生活で健康を維持するのに栄養補給も大事ですが、栄養補給用プラスアルファ、からだ全体が元気になるような気分、からだの調子がいいぞーと思える気分にもなりたいですよね、そんなミネラルウォーターはいわゆる「霊水・聖水」とよばれている居ますが、昔から病気によく効くといわれています。ミネラル成分はもちろん、からだの代謝を助けてくれる水のようですね。人間のからだの中では、酸素をとりこんでエネルギーに変える酸化反応を行う過程で活性酸素が発生するようで、この活性酸素が多すぎるとからだに問題が起こるらしい。この活性酸素を取り除く役目をするのがSOD(スーパーオキサイドディスターゼ)という酵素。活性酸素の量とSODの作業量が等価ならば問題がないらしいのですが、SODが猫の手もかりたいほどになると人間のからだは病気になったり、老化をはやけてしまうわけですね。酸化をした後は還元してあげないといけないわけです。霊水にはからだを還元してくれる作用があるわけです。一時期、なんとか還元水とよく耳にしましたが・・・。この水を飲んでいたら、お医者さんでも治せない病気が治ったと・・・。この場合も還元水のことなんでしょうね。SODの作業を補佐してくれているのでしょう。
 霊水・聖水の影にはお坊さんあり、宗教と密接に絡んでいますね。実は修行と称しながらも、からだによいことを知っていたわけですね。それでお布施もいただいて生計を立てていたのも事実ですよね。でもからだが健康になれるんだから、払うお布施も価値ありといったところ。お賽銭やおみくじよりもいいかもしれません、効果が実感できますからね・・・。