ミネラルウォーター(eau minerale)といえばフランス、ではその水の中身とは?

 コンビニに行くと最近ペットボトルのミネラルウォーターの陳列幅が広くなったのに気付きませんか? それだけ需要があるということなのでしょう。日本でも水は買って飲むものになったということ。さてどれを飲んでみようかと考えた末に、結局飲みなれた日本のミネラルウォーターを選んでしまいます・・。でも、世界で一番おいしい水は何だろうかと検索窓にフランス語で「eau minerale」と入力してクリックしてみると、検索の一番上位に来るのが日本でもおなじみのエビアン(evian)。世界で支持されているその理由とはなんだろうかと、さっそくサイト(evian.fr)を訪問してみると・・・

 「10 Raisons de boire evian」-エビアンが飲まれる10の理由の「8」の「Numéro Ⅰ」をクリック!! すると-Evian est la marque la plus vendue dans le monde(エビアンは世界で一番売れているメーカー). Elle est présente dans plus de 120 pays, sur les 5 continent(世界5大陸の120カ国以上で売られている)-ということらしいのです。

 世界で一番ということは、その味は日本人の口にももちろん合っているはず。日本人の味覚に合うというのはいったいどういうことだろうかと、ここは科学的な証拠が欲しいところ。つまり、日本人がおいしいと感じている水の成分をまず調べてみます。

 水がおいしいなあと感じる場合、とくに抑えておきたいところは次の2つ-蒸発残留物硬度

 蒸発残留物が味覚に与える影響とは?
 水を沸騰させても蒸発しないようなミネラル分(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン)を指す。適度に含まれるとコクのあるまろやかな味がし、量が多いと渋みや苦味、塩気を感じ味が悪くなる。

 硬度が味覚に与える影響とは?
 カルシウムとマグネシウムの合計量を言う。カルシウム量がマグネシウムより多いと水の味はよくなり、反対にマグネシウムのほうが多いと苦味を増す。

 次に「厚生省のおいしい水の研究会」による、日本人にとっておいしい水だと思われる場合の、蒸発残留物と硬度のリッターあたり何ミリグラム入っていればよいかというと・・・

 蒸発残留物 30~200mg/l
 硬度 10~100mg/l

 ということらしいのですが、はたしてエビアンはどのくらい入っているのでしょうか。

 蒸発残留物(Résidu sec) mg/l-309
 カルシウム(Calcium) mg/l-78
 マグネシウム(Magnésium) mg/l-24

 フランスのミネラルウォーターというと硬度が強そうでちょっとクセがあるような感じもしますが、それほどでもないようですね。日本人にもも理想的なミネラルウォーター、そして世界でも支持されているというところですか・・・。おいしさもさることながら、水にだんだんくわしくなっていくと、phも調べないといけませんよね。からだのことを考えれば、酸化した体内をアルカリで還元しないといけませんものね。水も結構奥が深いのであります・・・。