スウェーデン語(svenska)の文法-所有代名詞(+共性名詞・中性名詞)

 外国語を勉強していると、ナショナルキャラクターというものが読み取れるんですよね。たとえば、この国は人間に優しいのかそうでないとか。優しいイコール個人を尊重しているのかということだとおもっていますがが・・・。
 テキストの例文の会話を見ているだけでも、そこのところが微妙に分かります。個人あっての社会なのか、社会あっての個人なのか。それから、上下関係の有無と自己主張ができる環境か。いまその部分をスウェーデン語(svenska・漢字表記-瑞典)から読み取ろうとしているわけですね。超が付くくらいの福祉国家で(いわゆる税金が高いという意味ですが・・・)、特に暴動が起きるわけでもありませんものね。景気がよいのか、公共サービスが充実しているのか、そのサービスが特定の団体や個人に偏ることなく全体に普及しているのか。それは一人の人間、個人として老壮青に関係なく享受できるものなのか。外国語を勉強するモチベーションはさまざまですが、これを知りたくてスウェーデン語を勉強して、スウェーデンとはいったいなんなんだろうかと、フィルターをかけずにスウェーデンをスウェーデン語から理解してみようかと思っています。
 が、その前にスウェーデン語の文法を一通り押さえないと話しになりませんよね。スウェーデン語もたくさんの外来語を吸収しながら、今日があるわけですよね。ですのでスウェーデン語を見ると、あれっ英語だ、おやこれってドイツ語じゃない?と思えるものが結構あります。スウェーデン語が分かるようになったら、スウェーデンの歴史も勉強しようかなあって・・・。

 話は長くなってしまいましたが、今回は所有代名詞。膠着語である日本語は「の」を付けることによって所有の関係を作りますが、ヨーロッパのほうの言語は言葉自体が変化する屈折語ですので、言葉が格変化を起こしますので覚えるより仕方がありません。スウェーデン語もその例外ではありませんね。でも、よく見るとある法則はあります。それから、スウェーデン語には名詞に2種類あります-共性名詞中性名詞

 所有代名詞+共性名詞 ※( )内は英語の意味
  •  jag(I) min(my) bok(book) mina bokar(books)
  •  du(you) din(your) bok dina bokar
  •  han(he) hans(his) bok hans bokar
  •  hon(she) hennes(her) bok hennes bokar
  •  vi(we) vår(our) bok våra bokar
  •  ni(you) er(your) bok era bokar
  •  de(they) deras(their) bok deras bokar

 所有代名詞+中性名詞 ※hus(house)は単複同形。
  •  jag mitt hus(house) mina hus(houses)
  •  du ditt hus dina hus
  •  han hans hus hans hus
  •  hon hennes hus hennes hus
  •  vi vårt hus våra hus
  •  ni ert hus era hus
  •  de deras hus deras hus
 共性名詞の単数不定形は「enn」、中性名詞の不定形は「ett」。共性名詞の「n」と中性名詞の「t」が、単語を見分けるポイントになりますね。格変化というのは、わたしたち日本人には少々馴染みが薄いというのか面倒というのか・・・。かといって一定の法則はありますので、時間が経てば徐々になれてくるんじゃないでしょうか。英語をはじめて習ったときもそうでしたものね、I、my、me、you、your、you・・・なんて繰り返し言った記憶があります。

 P.S. スウェーデン語の発音や意味を調べたい方は、こちら(exin2.nada.kth.se)のサイトを訪問してみてくださいね。