上級、すなわちネイティブ級(つまり、常日頃使用している日本語なみにリスニング、ライティング、おまけにThinking)。
正直なところ語学は、初級から中級の間が一番新鮮で楽しいのかも・・・。
その国の言語の奥深く入っていくと、だんだんと泥臭い部分が見え隠れしてくるんですよね。文化、習慣、慣習、宗教、文学、エトセトラ。
そんなことを無視して、あくまでも道具として扱う分にはそれほど害はないですけど・・・。
でも、とことんやらないと気が済まないみなさんへ。フランス語をフランスで勉強した経験上から、色々とフランス語ツールをご紹介しちゃいます。
フランスの語学学校(ソルボンヌ大学)で出会ったW大学文学部仏文科の友人が教えてくれた、お薦めの辞書は・・・
仏和辞書ならクラウン仏和辞典 CD付き。仏文科教授が推薦した辞書とのこと。見せてもらったら確かに自分の使っていた某仏和辞書よりも文字が見やすくて、ぱっと読んだ感じもよかったですね。(知っていたらこの辞書選んだのに・・・。ちなみに自分は法学部の学生で第二外国語はドイツ語を選んだので、この手の情報には疎いのです。学部選びは慎重に・・・ですよ^^;)。
それから、仏仏辞書ならLe Robert Micro Dictionaire De LA Langue Franaise。これもその友人に紹介してもらったもの。その語学学校では上級クラスだったんですが、だんだんと日本語の入る余地がなくなってくるんですよね。フランス語をフランス語で感じて理解しないと苦しくなっちゃいます。おまけにフランス語で考える作業も必要なのかな。
日本の語学スクールでも同じだと思いますが、ネイティブの先生が日本語でいちいち解説してくれるなんてことはないですよね。
じゃあ、どうやって理解するの(?)と思われるかもしれませんが、難しい単語が出てきて意味が分からないときは・・・
Que ce que ça veut dire?(ケ・ス・ク・サ・ブゥ・ディール?)
・・・なんて感じで質問するわけです。
すると、先生(Madame)は・・・(例えば)
améliorer...devenir meilleur
・・・と、シノニムで答えてくれる。あ~なるほどって感じ!(辞書を引いている時間がないんですよ、本当)
※ちょっとここで余談。先ほど「先生(Madame)」て書きましたが、この「Madame」という言葉は非常に使い勝手があって、先生だけではなくても店員さんとか駅員さんとかなんでもござれ。日本的なニュアンスだと「あの、すみませんが・・・」なんて感じなのかな。「すみません」なんですけど、フランス語的なニュアンスでは別に申し訳ないと思っているのではなくて、「あの・・・」や「ちょっと、ちょっと・・・」と相手の注意をこちらに引きつけるときなんかに使う感じなのかな。男性なら「Monsieur」ですね。
ところで、日本に居てフランス語ができますと客観的に評価してもらうには、やはり検定試験をとるということになりますよね。
そうなれば、ずばり仏検。
どんな感じの問題が出題されるのか、サンプル問題をみることができますね。
たとえば、2000年度準1級の問題、(3)を見てみましょう。
(3) J'ai séjourné dans un hôtel avec vue ( ) la mer.
括弧の中に入る適切な前置詞を下の1から0の中から選べというもの。
1 à 2 avec 3 contre 4 dans 5 de 6 derrière 7 par 8 pour 9 sous 0 sur
ぱっとこの問題を見て頭の中でイメージしたものは、ホテルの部屋の窓ガラスと海が平面的に接している感じ。自然と0のsurかなあ・・・と。解答例を見るとそれでOK!
avec vue surで暗記していたわけでは決してないんですよ。ただ単にフランス語のイメージで捉えただけなんです。
あとはどんな問題が出題されるか傾向と対策はしっかりとらないといけませんので、実用フランス語技能検定試験準1級公式問題集 2008年度版―文部科学省後援 (2008)の問題をひたすら解いてみると・・・。
辞書をペラペラめくる作業も必要ですが、そこはもっと効率的に学習をしたいというみなさんには、インターネットオンライン辞書。もちろん、仏仏辞書(Dictionnaire français)。
LEXILOGOSのサイトに有益な辞書がたくさん! 辞書というのはひとつだけでなく、複数使うことをお勧め! よくわからないなあ~と思っても、他の辞書を調べてみると「あっ、なるほど」なんてことがよくありますからね。
それから、無料オンラインフランス語講座でお勧めなのが、イギリスのBBCの提供するもの。Talk FrenchやMa Franceなんかはお勧めですよ!
あとはリスニングですよね。あまり畏まらずにフランス語を聞き流していればいいと思いますよ。フランスへ留学して最初の3ヶ月はなにがなんだか分からない状態でしたけど、ある日突然フランス語が自然と口から出てきたんですよね。フランス現地にいてもそんな感じですから、日本で生活しながらでしたら毎日毎日フランス語を耳にしていればいいんじゃないかと・・・。聞くにしても同じ教材のものを何回も何回も・・・。
たとえば株式会社エスプリラインから販売されている教材・・・

『スピードラーニング フランス語』を使うのもひとつの手段かな。

フランス語の音感やリズムを覚えることが大事なんですよね。これはリスニングだけでなく、ライティングのリズムにも必要になるんです。
語感のリズムみたいなものを身につけると、自然と口からフランス語が出てくる。フランス現地にいれば自然と耳からそれを知らず知らずのうちに習得しているわけなんですよね。
英語脳という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、それはそのままフランス語にもいえること。つまり、フランス語はフランス語で考える。これぞまさしく、フランス語脳(英語脳というのは最近よく聞きますよね)。この言葉はまだ聞いたことはないですけど、語学習得の最終段階は、その国の言語で考えるようにしないさいということなんじゃないのかなあ・・・。
つまり、それが語学上達の近道!!