【NHKラジオまいにちフランス語】無料独学講座~ボキャブラリー増強編

 「【NHKラジオまいにちフランス語】無料独学講座~11月10日予習編」でもやりましたが、カトリックの寺院は「cathédrale」でプロテスタントは「temple」。でも確か英語の教会というときに「church」に相当するフランス語の教会「église」もあったなあ~と思い出して、それでは「église」はどんな意味があるのか、個人的にとてもオススメの仏仏辞書Le Robert Micro Dictionaire De LA Langue Franaiseでちょっと調べてみましょう。
 
(Une, des églises) édifice consacré au culte de la religion chrétienne, surtout catholique (on dit temple pour le culte protestant).

 「édifice」(?) こちらの単語も引いてみましょう。
 
Bâtiment important.

 ちなみにシノニムはconstruction。「église」はキリスト教の教会でも特にカトリックの教会を意味するわけですね。

 NHKラジオまいにちフランス語の11月10(月)のポーズ・カフェを聞いていたら、「évêque(司教)」という単語が出てきました。司教と聞いてもなんとなくイメージで分かるんですけど、詳しく説明してよと言われるとちょっと苦しい。そんな時はWikipediaでチェック! なるほどなるほどというところで、この機会に宗教関連に関する語彙を増やすのもいいかもしれませんね。「église」だけですと、初級レベル。ここは中級・上級レベルのボキャブラリーを仕入れてしまいましょう。

 フランス語のボキャブラリーを増やすのにうってつけの教材が「Le MOT Et Idee En Francais」。ソルボンヌ大学付属の語学学校に通っていたときに、クラス担当の先生から購入するように勧められた教材です。
 この教材のテキストを読んでいて気づいたことは、ある単語にはこの語彙といった感じで、単語同士がパラレルの関係にあるということ。

 例えば、大学なら校舎があって図書館があって学部があって試験があって学生がいて勉強して・・・と名詞が鎖のように繋がってきますよね。それから本を借りて授業を受けて試験をパスして研究して論文を書いて卒業する・・・と動詞がこれまた鎖状に繋がっている。

 日本語でも然り。それらが定型句のように頭のなかに入っているわけですよね。ですので、フランス語の語彙を増やすにしても、あるセンテンスの固まりの中で単語を見れば、単語の概念なんかが自然と想起されて覚えやすいかも。

 そういうわけで先ほどの紹介しましたテキストから、「évêque(司教)」に関連する単語やそれに付随する動詞なども見てみましょう。Le MOT Et Idee En FrancaisのLA RELIGIONから引用させてもらいます。
 
Les prêtres potestants sont des pasteurs. On appelle un prêtre catholique : "Monsieur l'Abbé". On peut lui dire aussi ; "Mon Père". Le curé a la charge d'une église. Un évêque a un rang plus élevé. L'église où il y a un évêque est une cathédrale. Comme les évêques sont moins nombreux qu'autrefois, il y a des cathédrales sans évêque. Le pape est le chef de la religion catholique. Il est élu par les cardinaux. Les religieux vivent dans des couvents. Certaines sœurs soignent les malades dans let hôpitaux.

 フランス語だけですが、なんとなく単語の意味が浮かび上がってくるんじゃないでしょうか。「Il est élu par les cardinaux.」を読むと、あの時の光景が浮かんできました。「les cardinaux」の日本語が出てこなくても、この間のローマ法王を選ぶ選挙(コンクラーベ)の時は毎日のようにニュース番組でその光景が流れていたので、その時に出てきた聖職者たちかなとなんとなくイメージが沸いてきます。

 「sœurs」→「malades」→「hôpitaux」から想起されたのは「マザーテレサ」。そこから、「religieux」→「couvents」がイメージとして浮かんできましたが、みなさんはどうでしたか。

 単語をひとつひとつつまみ上げて覚えるよりも、あるひとつのセンテンスで眺めたほうが覚えやすい感じがするんですよね。動詞などを辞書で調べると複数の意味が混在していて理解するのが大変ですが、実際の文章のなかで使われているものを見ながら意味を理解する。

 単語は同じ属性同士が有機的に繋がり合っているんじゃないのかなあ・・・。