【NHKラジオまいにちフランス語】無料独学講座~11月10日予習編

 明日(Lundi 10 novembre)は、Leçon19(浅草で-「~がある」-)が学習テーマ。ポイントは「Il y a ~(~がある)」ですね。英語だと「There is(are)」という意味になるのかな。

 「Il y a ~」はまた英語の「ago」に当たる意味もあるんですよね。例えば・・・

 Il y a longtemps, j'etudiais francais.

 ありふれた単語なんですけど、ちょっと意味深くて気になる単語がありましたのでチェック!

 その単語は「le temple」。ラジオ講座のテキストには・・・
 
(キリスト教、イスラム教以外の)神殿、寺院。

 ・・・と出ていますが、キリスト教でもカトリックやプロテスタントがあるのかはご存じかと思います。フランスはカトリックの教会が圧倒的に多いのですが、パリの下宿先のMadameがこんなことを言ったのを思い出しました。

 カトリックは「cathédrale」で、プロテスタントは「temple」というんだよ。

 仏仏辞書のLe Robert Micro Dictionaire De LA Langue Franaiseでちょっと意味を調べてみましょう。
 最初に次のような意味で載っています。
 
1. édifice public consacré au culte d'une divinité église, mosquée, pagode, synagoque. Profaner un temple. Les temples grecs, romains. Un temple bouddhiste, hindouiste.

 2番目のところにMadameが言っていた意味が出ていましたね。
 
2.édifice où les protestants célèbrent le culte. Aller au temple.

 フランスといえばカトリックとばかり思っていましたが(信仰心の篤い家族の家に夕飯をごちそうになったときに、その家族の多いこと-特に子供が・・・)、実はプロテスタントというセクトもフランスにはあるんですね。

 ちょうどフランスへ渡ったときに映画館で、アレクサンドル・デュマ(Alexandre Dumas)原作の映画「王妃マルゴ(La Reine Margot)」を上映していて、その映画を見ても意味がよくわからなかったので分厚い原書を読んでみたんですけど、政治的宗教的対立がごちゃごちゃと絡まった政治陰謀もののストーリーといった感じでしたっけ・・・。

 その本の中で「ユグノー(huguenot)」という初めて言葉を眼にして辞書を調べてみると・・・

 Surnom donnée aux protestants calvinistes, en France, par les catholiques, du xvi au xvllls:

 世界史の授業でやりましたよね、宗教改革。ドイツはルター(Luther)というのは有名ですけど、フランスはカルバン(Calvin)という人だったんですね(実のところ、フランスへ行ってから初めて知ったんですけどね^^;)。

 王妃マルゴは翻訳されたものがありますよ。王妃マルゴ〈上〉 (河出文庫)王妃マルゴ〈下〉 (河出文庫)の上下巻。ちょっと長~い小説なんですけど、フランスの歴史の勉強になってとてもために一品!!
 映画ですとこちらのDVD王妃マルゴ 無修正版が発売されています。フランス語のリスニングはもちろん、その当時の宮廷生活や衣装などもリアルに再現されていますので、イメージとしてフランスの歴史やら文化が見られていいですよ。

 フランスをより深く教養を深めるためにも、上で紹介しました小説と映画はオススメです!!

 それでは、Nous étudions beaucoup dans cette semaine! Bon courage!