CIA(Central Intelligence Agency)-中央情報局と訳されますが、なにをしているお役所かといえば、
米国の大統領直属機関。海外での情報収集、政治工作を担当し、国家安全保障会議に必要な情報を提供する(キーワードデータ : タイムマラソン編集部編)
ということになりますが、ここで気になる単語はintelligence。日本では情報と言うときはinformationという場合が多いですが、Central Information Agencyとはいいませんよね。情報は情報でも集める情報の質が違うわけですよね。
intelligenceを接頭辞と語根に分解すると、intel+telligenceになります。接頭辞のintelにはamongやinsideの意味があります。今回のキーワードになるのがtelligenceのlig。ligの元はlectになります。lectには「集める」「選ぶ」「読む」の意味があるそうです(英単語マニア-メルライン・フライダ著)。集めるの意味ではcollect(col+lect-接頭辞colにはwith、together、totally、completlyの意味があります)、選ぶの意味ではelect(e+lect-接頭辞eにはout of、fromの意味があります)、読むの意味ではlectureがあります。大学教授は何かを読みながら学生に講義をしていますよね。この読むで思い出したのは、フランス語で読むの動詞はlire、本はlivreといいますがどうやらこのあたりと関係がありそうですね。
日本ではインテリというと頭のいい人を表しますが、ではどういう風に頭がいいのか。大学教授にしろお医者さんにしろ弁護士さんにしろ、やっぱり人並み以上に勉強しているわけで、勉強しているというのは本(livre)をたくさん読んでいる(lire)わけで、情報が頭の中にcollectされた状態なんですよね。CIAも然り、大統領が判断をくだすためには多くの情報が必要なわけで、各国の代理店(agency)から必要な情報(intelligence)をかき集めてきて(collect)もらって、いったん中央(central)で情報を管理・整理して大統領に報告しているわけです。人も然り、物知り・知的な人というのは情報(intelligence)が頭のなかに集まっている(collect)人のことなんですよね。歴史上の人物でもいましたよね、古くは二宮金次郎。小学校でたまに見かけることがありますが、今の小学生にはどうしてそこにいるのかが分からないようですが・・・。