ミネラルウォーターはやっぱりおいしい、飲んだ瞬間からだの隅々まで浸透していく感じがよくわかります。からだも喜んでいるようで、こういった水を飲んでいれば毎日が健康に過ごせるというもの。最近は水道水を飲んでいてもあまりおいしく感じられなくなって、からだが拒否反応をしているようで・・・。おいしい水が欲しいと乞われている気がしまして、湧水を汲みに少々遠出をしてきました。大きな岩の隙間からどんどん出てくるんですよね。20年から30年ほどかけた水が今始めて地上に姿をあらわすその瞬間に汲み取る、これはまさしく聖水なのです。地下にある間は酸素と化学反応をすることがないので、この状態がいちばん良いようです。酸素と反応してしますと、鉄分が多くなってしまうそうなので、ミネラルウォーター特有のまろやかさがなくなってしまうていうわけです。湧水は霊水とも言われますが、汲みにいったところに碑文が立っていまして、昔ここにはひとりの上人が庵をむすんでいて、病ある人にこの水を飲ませるとまたたくまに病は癒えたと書いてありました。やはり、常日頃からこういう水を飲んでいなければいけませんよね、人のからだの60パーセントは水なのですから・・・。とはいっても水を毎日汲みには行けませんので、近くのスーパー・コンビにでということになりますよね。たくさんのミネラルウォーターが棚に並んでいますが、その中でもお馴染みのミネラルウォーターといえば、エビアン(Evian)。フランスに住んでいた頃は、とても水道水は飲めたしろものではありませんでしたので必然的に買うことになります。フランス人がスパーでまとめ買いをする姿はよく見かけましたし、カフェでも水は注文して飲むものでした。日本の喫茶店のように席についたら水が飲めるなんてことはまずありえませんね。
今回訪問するサイトはエビアン(Evian)のフランスサイト。日本のサイトもあるようですが、フランス語の勉強をかねまして、「L'Histoire」という項目を少々引用させていただきます。
1789
Nous devons la découverte des bienfaits de l'eau d'Evian au Marquis de Lessert, atteint de la gravelle en villégiature dans la région d'Amphion.
Nousは英語のwe、devons・・・au-で「・・・を-に負っている、・・・は-のおかげである」、devonsの原形はdevoir。Marquis de Lessert(ドゥ・レセール侯爵)さんのおかげなんですね。なにがというと、 la découverte des bienfaits de l'eau d'Evian。la découverteは女性の定冠詞la+découverte(英語のdiscovery)、des(複数不定冠詞・英語のof)+ bienfaits(英語のbenefit)、de l'eau d'Evian(英語でof the Evian water)。 bienfaitsは恩恵や効き目・効能などの意味があります。faire動詞とbien副詞がくっついた形ですね。英語ですとmake wellというところですか。atteintはatteindreの過去分詞で(病気に)冒されたという意味。どんな病気かといえばgravelle(尿砂、腎砂)。dans la région d'Amphion(アンフィオン地方)にあるvillégiature-(保養に)田舎に滞在すること、避暑 リゾート、保養地-で病気の治療をしていたんですね。その時にEvianの水はからだに良いぞと発見したわけですね。ところで1789年は歴史的に大きな出来事が起こっていた時に、この侯爵はアルプスの麓あたりにいたわけか・・・。
Il boit l'eau de cette source et la trouve "agréable, légère et bien passante": l'eau d'Evian est née.
Il(Marquis de Lessert-ドゥ・レセール侯爵・英語のhe)はl'eau de cette source(エビアン)をboit(原形boireの3人称過去形・英語のdrink)して(et=and)、la trouve(laはl'eau de cette sourceでtrouveは動詞で英語のfindが原義でfeelとかthinkの意味)したわけです。"agréable, légère et bien passante"-agréableは心地よいや快いの意味で、ここですと飲み心地のよさというところですか。légèreはあっさりや軽やかの意味。passanteは動詞passer(英語のpass)の現在分詞で形容詞てきに使用していますね。ここでの意味は喉をpasserするということは、飲みやすいということでしょうか。こういうわけで、エビアンの水(l'eau d'Evian)が誕生した(est née)わけですね。néeは動詞naîtreの過去分詞でl'eauは女性名詞ですのでné+e-eが付いています。
国は違ってもおいしい水は「agréable, légère et bien passante」なのですね。おいしいからからだも喜ぶ、つまり健康だということですよね。健康を追い求めて最後に行き着くところは、おいしい水-ミネラルウォーターになるんじゃないかと・・・。休みの日は汲みにいく、汲んだ水が足りなくなったら買う。買うにしても通販でまとめ買いしたほうが良いかもしれませんね。