最近の日本における中国関連の情報は北京オリンピック(北京奥林匹克)もさることながら、一番関心が高いのが中国食品に対する安全性への不安。いったい何を食べさせられてるんだろうかと非常に心配になってしまいます。日本で入ってくる情報といえばテレビのニュース番組からが多いですが、正直なところ不安を煽っているようでことの真相はいったいどうなんだろうかと本当のところを知りたくなりますよね。
さっそくGoogleの検索ボックスで「中国」・「食品」・「安全」といれて検索ボタンを押すと、
国家质检总局进出口食品安全局
-という文字がよく目に入ります。ここが中国食品の検査を行っているところだろうなあとは想像がつきます。でも検索上位に表示されるのは日本のサイト。ことの真相は? ここはぜひとも中国サイトを見てみたい。すると偶然この文字が目に入りました。
关注 日本肯定列表 ※こちらのサイトのアドレス-www.tbt-sps.gov.cn
日本という文字を見て日本の消費者向けの情報かなあと思っても、全部簡体字の中国語。英語バージョンはあっても、日本語版がないなあ~。タイトルの意味はどういう意味なんでしょうか。分かち書きして、ピンイン表記して、その隣に単語の意味を英語で見てみると・・・
关注(guānzhù-concern) 日本(rìběn-Japan) 肯定(kěndìng-affirm:approve:assert) 列表(lièbiǎo-tabulate:arrange in columns or tables)
??? 中国の生産者向けの情報なんでしょうか。
最新动态(zuìxīn dòngtài-dynamics:development)というところになにやら記事がありましたので、ちょっと見てみましょう。
日本对中国产绿茶实行命令检查
上のタイトル記事を翻訳してみると・・・
日本(rìběn)が中国産の緑茶-中国产绿茶(zhōngguó chǎn lǜchá)に対して-对(duì-at:to:for:about) 命令检查(mìnglìng jiǎnchá ※日本ですと検査命令)を实行(shíxíng ※日訳は実施)した
检疫所监控检查时发现
检疫所(jiǎnyìsuǒ)が监控(jiānkòng-monitor and control ※日本語的にはモニタリング)检查(jiǎnchá)した時に发现(fāxiàn-出てしまった!!)
中国产绿茶中三唑磷的含量超出基准值
中国产の绿茶の中(zhōng-in)に、三唑磷(sānzuòlín-トリアゾホス)的(de-of)の含量(hánliàng)が基准值(jīzhǔnzhí)を超出(chāochū)していた
トリアゾホスとは、有機リン系殺虫剤。殺虫剤と聞くと、虫ころりんという響きがすぐに思い浮かべますが、シュッとひと噴きで虫がひっくり返って苦しそうにしている姿を見たことがあるものにとっては、心穏やかならずといったところ。
このサイトのタイトルには、いったいどういう意味と意図が込められているんでしょうか。日本人よ、中国の食品を安心して食べたまえ・・・といった感じが伝わってこないんですけど。
日本で流れてくる一方的な情報だけではなくて、中国語のサイトも覗いてみたほうがよいかもしれませんよ。
P.S. 今回利用させていただきましたサイトは、中国語の辞書はこちらのサイト(www.zdic.net)、ピンイン変換はこちらのサイト(www.gakira.com-どんと来い、中国語)です。