語学学習も楽しくやらないと長続きがしませんよね。だいたい途中で投げ出してしまいがちですが、自分の好きなジャンルから始めれば、モチベーションも高く続けられるんじゃないでしょうか。中国語といって思いついたのが、三国志演義(sānguózhìyǎnyì-中国ですと、三国演义)。長い長いテキストが続く物語ですが、これを最後まで読破したら中国語も中級から上級の間ぐらいにはなっていると思いますよ。リスニングはとりあえず脇にどけておいて、リーディングの能力はつくと思うんです。個人的には読んで覚えることが語学上達の近道だと思っています。読んでいくうちに語彙も増えますし、文法も自然と覚えていくんですよね。
三国志(sānguózhì)といえばこの人、劉備玄徳(簡体字表記-刘备玄德)。今回ちょっと登場します。はじめて簡体字でこの文字を見たときは正直なところ全然わかりませんでしたが、この文字を目にしっかりと焼き付けておきましょう。そのうちこの表記に慣れるということで・・・。
それでは、前回の続きから・・・
张角领军攻打幽州地界,幽州太守连忙召校尉邹靖商议,邹靖说 幽州兵少不能抵挡。
zhāngjiǎo lǐngjūn gōngdǎ yōuzhōu dìjiè, yōuzhōu tàishǒu liánmáng zhào jiàowèi zōujìng shāngyì, zōujìng shuō, yōuzhōubīng shǎo bù néng dǐdǎng
張角は軍を率いて幽州の国界を攻撃する。幽州の太守は急いで校尉の邹靖を呼んで相談すると、邹靖が言うには、幽州の兵は少なく防ぎ止めることができないと。
建议写榜文到各县招募兵马。
jiànyì xiě bǎngwén dào gè xiàn zhāo mùbīng mǎ
告示文を書いて各県に兵隊を募集することを提案する。
榜文行到涿县,引出一名英雄,这人姓刘名备,字玄德。
bǎngwén xíng dào zhuōxiàn,yǐnchū yīmíng yīngxióng,zhèrén xìng liú míng bèi,zì xuándé
告示文が涿県にまで広がると、1人の英雄を引き出す。この人の姓は劉、名は备、字は玄徳という。
参考資料
刘备玄德-字玄德,涿郡(今河北省涿县)人,汉景帝之子中山靖王刘胜的后代,为三国蜀汉开国君王。东汉灵帝末年,与关羽、张飞一道讨黄巾贼有功,遂为安喜寨县尉。密诛曹操不成,潜逃。三顾茅庐始得诸葛亮辅佐。后与孙权联合大败曹操于赤壁,取得益州与汉中,自立为汉中王。二二一年,于成都即位称帝,国号汉,年号章武。伐东吴兵败,损失惨重,退回白帝城,因病崩逝,享年六十二,谥号昭烈帝,史称为刘先主。
因家里 贫寒,靠贩麻鞋,织草席为生。
yīn jiālǐ pínhán,kàofàn máxié,zhī cǎoxí wéishēng
家は貧しいために、アサの靴を売り、むしろを織って生計を立てている。
这天他进城来看榜文。
zhètiān tā jìn chéng lái kàn bǎngwén
この日、劉備は街に来ると立札を目にする。
初出の登場人物
劉備玄徳(日本の漢字)-刘备玄德(簡体字)
字(あざな)とはいったい何か。聞かれてみるとちょっと分かりませんので、エキサイトの国語辞書でちょっと調べてみましょう。
中国で、男子が成人後、実名のほかにつけた名。実名を知られることを忌(い)む風習により生じ、字がつくと実名は諱(いみな)といってあまり使わなかった。日本でも漢学者などが用いた。
-ということのようです。ひとつ勉強になりました。
参考にした辞書やサイトはこちらになります。すべて中国のサイトになります。
横山光輝・三国志事典(潮出版社)
www.baidu.com
dict.cn
中日辞典(小学館)