中国語をいま勉強する必然性とは、大学の文学部や外国語学部で中国語を専攻するのなら別として、それはビジネス関連が一番多いんじゃないでしょうか。中国で生産し日本で消費する、これが現在のパターンですよね。あらゆる商品が「made in China」といってもいいぐらい、中国に依存しているような状態。もう中国さま・さま、英語以外にも中国語も必修にしてもいいぐらい。日本人が日本語だけでこの世界で生きていくのは、ちょっと厳しいですよね。鎖国をするなら別ですが、資源が乏しい国ですから、外から調達してこなくてはいけません。そのためには交渉が必要。その交渉のために必要な語学としての英語なり中国語が現在未来に必要なんじゃないかと・・・。つまり、ビジネスのための語学学習。
中国語をあやつってビジネスを行う。ビジネスですからお決まりの定型句というものがありますよね、電話のとり方や顧客の応対etc... 当然、中国語でもあるはず。日本でよく見かけるのが「ビジネス中国語会話」といった類のものですね。
このブログは「外国語まるかじり」というタイトルとコンセプトで書いていますので、中国ではビジネス会話はどう使われているのかを、直接中国のサイトを訪問してみたいと思います。
ところで、ビジネスって中国語でなんて言うんだろう? そんな時はエキサイトの翻訳でササッと調べてみます。「ビジネス会話 例文」と入力して「日→中」でクリック!! すると「商务会话例句」という文字が出てきますので、この文字をコピー&ペーストしてGoogleの検索ボックスに入れてクリック!! う~ん、たくさんサイトが表示されましたよ。最上位に表示されたサイト(jp.hjenglish.com)では、なにやら日本語を勉強している中国人のために日本語を解説している文面が見られました。タイトルに「通过日语能力考试的秘诀2」なるものが見られますので、日本の中国語検定のようなものだと思います。
このサイトを色々見ていましたら、「日企员工日语读本5」という日本に関係ありそうなタイトルがありましたので、この文字をクリックしますしたら、日企员工日语读本-日系企業従業員のための日本語読本というタイトルが付いていましたので(おそらく本の紹介だと思いますが・・・)、中国人用だとは思いますが、日本人であるわたしたちにも当然参考になるビジネス会話ですよね。
这本书的特点呢,就是为在日企的员工或者打算进入日企的同学度身定做的。
この文面を読むと、日本企業で働く中国人と中国で雇用した日本人向けのテキストなんでしょうか・・・。
ビジネス中国語とはどんな感じなんでしょうか、ちょっと見手見ましょう。
1. 事務棟は右にあります。办公室在右边。
2. 工場はここにありません。车间不在这里。
3. 奥の方にあります。在里侧。
4. 入り口の左に自転車の駐輪場があります。门左边有自行车停车场。
5. 私はいま二階の企画部にいます。我现在在二楼的计划部。
文法の解説もありますよ・・・。
1. ~に~があります(います)
「に」是助词,在本句型中表示人或事物存在的地点。「が」也是助词,表示存在的主体(即人或事物)。「~に~があります」表示“~处有~物”;「~に~がいます」用于人或动物。「あります」的否定是「ありません」;「います」的否定是「いません」。
·入り口の左に自転車の駐輪場があります。门左边有自行车停车场。
·営業部に部長と田中さんがいます。营业部有部长和田中先生。
·私の部屋に電話がありません。我的房间里没有电话。
2. ~は~にあります(います)
「は」提示存在的东西或者人,「に」表示存在的场所。「~は~にあります」相当于中文的“~东西在~地方”;同样「います」用于人或动物;「あります」的否定是「ありません」;「います」的否定是「いません」。
·事務棟は右にあります。办公室在右边。
·私はいま二階の企画部にいます。我现在在二楼的计划部。
·高橋さんはここにいません。高桥小姐不在这里。
上の例文だけではビジネス?という感じですが、会社で働いている人でしたらなんとなく経験上分かりますよね。この段階では、中国語ではこういう感じでいうんだなあ~と頭の隅にとどめておきましょう。
中国語って文法的には英語のような屈折語っぽくて、日本語のような膠着語っぽくて・・・。屈折語圏と膠着語圏の中間のような場所のような気もしないではありませんが、言語学的にはどうなんでしょうか・・・。
日本語の「は」と「が」の使い分けは英語の「a」と「the」に似ていますが、中国語にはこれがないですよね。この点は日本語っぽく状況判断の要素が強いです。それから過去形。「了」というのがありますが、とくに過去にこだわって使用するものでもありませんからね・・・。
P.S. むかし中国のかたが日本語を喋るときによく「なになにあるね~」というのをよく耳にしましたが、もしかしたら「有」というのがその根拠だったのでしょうか。