中国人の日本語勉強サイトで日本人は中国語を勉強してみる

 中国語を勉強している日本人がいるとすれば、またその逆の日本語を勉強している中国人がいるわけでして・・・。

 今年はなにがなんでも中国語を中級から上級レベルぐらいにはしたいなあ~と思って、いろいろ試行錯誤を繰り返しながらやっていますが、あるときふと気づいたのは、中国人が日本語を勉強しているということは、中国人の日本語に対するとらえかたがそのままテキストとして書かれているわけですよね。

 日本語を説明する場合に、中国人は中国語でそれを説明するわけです。その説明文をわたしたち日本人が読むことによって、わたしたちが使用している日本語を客観的に見れますし、その書かれた中国語の文面を読むことによって文法の勉強にもなるんじゃないかと・・・。

 最近ネットで見つけたのは、
 和风日语(www.jpwind.com)という中国のサイトですが、日本語の勉強に関するサイトだと思われます。ページ左上にいろいろと項目が並んでいますが、そこに「标准日语在线学习」という項目があります。ちょっとクリック!! 初级上50課、初级下50課、中级上20課、中级下20課とあります。

 その中から初級上の24課をクリック!! やはり今の日本に文字文化をもたらせてくれたのは当然中国ですから、そのことについて書いた例文を見てみましょう。

 漢字は 中国から 日本に 伝わった 文字です。
 汉字是从中国传人日本的文字。

 中国語の例文は中国人には読めますが、中国語を始めて間もない者にとっては読むのが大変ですので、ここはピンインが欲しいところですよね。その場合は、日本のサイト「どんと来い、中国語(www.gakira.com)」でピンイン変換してみましょう。

 hàn zì shì cóng zhōng/zhòng guó chuán/zhuàn rén rì běn de/dí/dì wén zì

 変換した初期の状態は一文字一文字にピンインが付く状態になっています。これを単語ごとにしてみます。

 hànzì shì cóng zhōng/zhòngguó chuán/zhuànrén rìběn de/dí/dì wénzì

 候補が2つある場合は、単語を直接調べてみます。調べる場合はこちらのサイト「dict.cn」。

 「中国」を調べてみます。すると単語とピンインと英語で意味が表示されます。

 中国: [ zhōng guó ]

 1. China
 2. Chinese

 これを見るとピンインはzhōng/zhòngguó左側のzhōngだというのが分かりますね。

 次に「传人」。同じようにやってみると、載ってない!!。こんなときはこちらのサイト「www.zdic.net」。

 こちらのサイトで意味を調べる場合は、漢字一文字を入力してからクリック!! ここでは「传」だけ入れてください。最初は「基本解释」の項目ですが、その右隣にある「详细解释」をクリック!! すると個々の単語の意味が見られますから、目当ての単語を探しながら下にスクロール。するとありましたよ、「传人 」。

 ◎ 传人 chuánrén

 (1) [teach]∶传授给他人

 秘方不轻易传人

 (2) [tell sb. to come]∶发话叫人来

 ・・・といった感じで表示されます。「」のピンイン表記は「chuánrén」。

 「」はde/dí/dìと三つ表記されますが、だいたい「de」を使うのが普通ですので、ここは迷わず「de」。

 それでは全体をもう一度表示してみます。

 hànzì shì cóng zhōngguó chuánrén rìběn de wénzì

 これで「汉字是从中国传人日本的文字。」の文章はひとりで読むことができる状態にまでなりました。

 でも、目に覚えさせるだけでなく、耳でも記憶を留めておきたい。そんな時はこちらのサイト「ハオ中国語アカデミー(www.hao-net.com)」。「中国語無料自動翻訳辞書サービスを使う」というアイコンが目印。

 そのほかにもこんな例文。

 今から 1000年以上 前 、多くの日本人留学生が中国へやって来ました。
 距今1千多年以前,有许多日本留学生去了中国。

 空海、最澄はおなじみの人ですよね。

 留学生たちは中国で 勉強したさまざまな制度や文化を日本に 伝えました。
 留学生们把在中国到的各种制度、文化带回日本。

 江戸時代からオランダ、明治時代ならイギリス、フランス、ドイツといったところでしょうね。

 中国文化は日本文化に 大きな影響を与えました。
 中国文化对日本文化有很大影响。

 その通り!! 日本が日本という国になれたのは文字があったからでしょう・・・。

 日本という国を冷静に見つめてみると、かならず衛星国的な感じなんですよね。どうしても真ん中に強い人がいて、その取り巻きの中に日本がいる。臨機応変なところが強みでしょうが、逆に主体性がないというのか・・・。

 グローバル、グローバルって全世界的地球規模ぐらいのスケールの言葉と思いますが、日本の政治家が使うとなぜか・・・世間ではこうなんです・・・だからそれにあわせないといけないんです・・・なんて意味で聞こえてしまうんですよね、なんでだろう・・・。