中国語は漢字表記ですから、日本人でも意味はなんとなくわかります。日本語の漢字読みで読めてしまいますが、やっぱり中国語の勉強というからには中国の現代音で読みたいですよね。漢字は表意文字ですからだいたい意味がつかめますので、あとはピンインが付いていればOK!!
学生時代から思っていることですが、外国語の哲学・思想書の類は原文で読んだほうが分かりやすいような気がするんですよね。ただでさえ小難しい本をそれも外国語と思われるかもしれませんが、日本語に翻訳されたもののほうがまわりくどいというのか、こういった文脈って日本語のリズムにないせいか、書いてあることがよく理解できません。ある程度の予備知識と普段から哲学・思想書関連の本を読むことも必要なのかもしれませんが、それでもよく分からないんですよね。こういった関連の書物は日本語で読もうとすると力んでしまうんですが、原文だとなぜかすんなり読むことができる。そんな中に孔子の「論語」があります。
中国のサイトで見つけたのですが、まず2つのサイトを用意してもらいます。
中文・com(www.zhongwen.com)
《论语》全译(www.ld.nbcom.net/kongzi)
中文・comの「Reading」→「The Analects」へ行ってもらうと、論語が出てきます。「為政第二」を例に挙げてみます。下のような文章が表示されていますが、各単語をクリックすると、ピンインと意味が表示されるようになっています。
『4』 子曰:「吾十有五而志于学,三十而立,四十而不惑,五十而知天命,六十而耳顺,七十而从心所欲,不逾矩。」
この段階でピンインとだいたいの意味がつかめるんじゃないでしょうか。
次に《论语》全译の「為政篇第二」のところをクリックしまして、上と同じ文面を見てみます。
【原文】
2·4 子曰:“吾十有(1)五而志于学,三十而立(2),四十而不惑(3),五十而知天命(4),六十而耳顺(5),七十而从心所欲不逾矩(6)。”
(1)や(2)は「注釈」の数字、その下に「訳文」が書いてあります。たとえば、下のような感じ・・・
孔子说:“我十五岁立志于学习;三十岁能够自立;四十岁能不被外界事物所迷惑;五十岁懂得了天命;六十岁能正确对待各种言论,不觉得不顺;七十岁能随心所欲而不越出规矩。”
上の訳文にもピンインが欲しくなりますよね。それなら、ピンイン変換ソフトを2つ。
どんと来い、中国語(www.gakira.com)-オンラインでピンイン変換、無料です。
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でも、やっぱり日本人には「論語」というとこのリズム・・・
子日わく、我十五にして学を志し、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳に従う、七十にして心の欲するところに従って矩をこえず。
人生にもリズムというのがある感じがしますね。やはり学というのは必要だと思います。学のある人は一味違います。腹が据わっているというのか、貫禄があるし、威厳もある。自己抑制が利いている。
「三十にして立つ」という文言は昔から気にしていたんですが、今自分が三十歳の後半に入って転職しようと思っても、結構きついというのか無理に近い。もう自分でやるしかない。最近はここが勝負の時かなあと思うようになってきましたね。今後の四十・五十の礎になりそうな気がしないでもありません。三十(代?)で立つことを願って中国語と格闘する日々、答えはいつ出ることやらと不安にもなりますが、自分でやるのも意外とおもしろいので苦労とも感じていないんですけど、なかなかお金にならないのが玉に瑕というところでしょうか・・・。