オリジナル英語教材開発日誌(4)~苦手な英会話を克服するためのメソッド

 英語のリーディングを行うには教材用のテキストを探さないと・・・。

 やはり、文学作品がいいかなあ。国語力を鍛えたり、語彙が自然と染み込んでいくのは文学作品が一番! 英語のメンタリティーのようなものも感じることができますからね。

 英語の文学作品といっても、いったいどこで求めえればいいのか。ふと思ったのは、「青空文庫(www.aozora.gr.jp)」。インターネット電子図書館。日本にあるなら海外にあってもおかしくない。ネット上を探してみるとありました、「Project Gutenberg(www.gutenberg.org/catalog/)」。ものすごい数の作品があります。どれを選んだらいいか迷ってしまいますよ、これは・・・。

 国語力(日本語力)を鍛えたのは、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、森鴎外などなどの文学作品をひたすら読んだような記憶が・・・。正直なところ日本人なのに国語が苦手。先生の話していることもよくわからない。授業中にあてられても何を答えていいやらわからない。当然国語のテストも何を聞いているのかわからないから、何を書いたらいいのかわからない。特に文章読解問題は大の苦手。少・中・高とこんな具合。大学に入ってもこの状態は続き、これじゃまずいぞと真剣に思ったところから本を読むようになって、自然と国語力が身についたような・・・。国語力を鍛えようというよりも、10年来の悩みを解決したいというだけだったような気もしますが、本を読むことでボキャブラリーが増えて、リスニング力(日本語のです)もついたんだと思います。

 恥ずかしい話、太宰治を最初読むとき、国語の辞書を引きながら読んでいたんです。漢字にルビがふってあっても、意味がわからない。でもそのうちそんな面倒なことをせずとも、なぜか書いてあることがわかるようになったんですよね。個々の単語にとらわれなくなったというのか、単語を見ただけでなんとなく意味がイメージとしてとらえることができる。辞書を引かなくても文脈というのか雰囲気というのか、そういったもので単語が自然と頭に定着していくんですよね。

 つまるところ、英語も同じじゃないかと。同じことを今度は英語でやればいいんだと。でも、どれだけの分量を読んだんだろう。本棚からあふれるくらい文庫本が並んでいた記憶があるんで、そのくらい英語も読めということなんでしょう。日本と海外の文学作品合わせて、200から300冊ぐらい。このぐらい読んだあたりから、大学の授業の内容も頭に入るようになりましたし、なぜか日本語を書く作業も苦痛に感じなくなったんですよね。書くテーマが決まったら、日本語のリズムにのせて書いていけば、なぜか文章としての体裁は整うんですよね。あら、不思議。

 今現在の自分の英語力を考えれば、おそらくそんな感じじゃないかと。小学生や中学生ぐらいの読み物がいいかもしれない。そこで見つけたのがこれ・・・

 Baker, Emilie Kip

 Short Stories and Selections for Use in the Secondary Schools (English)

 「Use in the Secondary Schools 」というのがいいかもしれない。「Secondary Schools 」というのは、日本の中学校と高校を併せたようなものらしいので、ちょうどいいんじゃないかと。このぐらいのレベルををすっきりさせれば、英検準1級だってどうってことはないはず。

 で、リーディングと同時にやらねばならないのが、リスニング。さて、上のテキストをリーディングするにはどうしたものか。まずはネットで探してみましょう・・・。