オリジナル英語教材開発日誌(7)~ピンズラーメソッドとはなんだろう

 ピンズラーといえばユーキャン、語学を勉強している人なら聞いたことがあるんじゃないでしょうか。どうしても英会話が上達しないなあともやもやしたとき、何かいい方法はないんだろうかと探していれば、絶対お目にかかる語学教材。何百ページというテキストなんてものはない。自分の耳があればよし!

 どういう教材なのか気になってしまうんですよね。オリジナル英語教材を勝手に開発している身としては、なぜピンズラーが多くの支持者を得ているのか・・・。その学習法とはいったいどういったものなのかが気になるところ。ユーキャンのサイト(www.u-can.co.jp/course/data/in_html/93/free1.html)をさっそく訪問してみましょう。無料で講座の一部を視聴できるようですね、これはお得。

 ところで、ピンズラーメソッドとはどんなメソッドなんでしょうか。ピンズラーフランス語の資料のなかに載っていたものを見てみます。

 ピンズラーメソッド1 有機的学習法・・・テキストを使わない。耳、口、記憶、イメージ、言語処理・・・といった人間の身体の器官をフルに活用させることで・・・ということですね。
 ちなみにわたしが自分で作ろうかと思っているオリジナル英語教材は、テキストを使う。ひたすら読む、聞く。目には視覚的イメージとリズム、耳には聴覚的イメージとリズム。歌もジャンルによって歌詞も違えば曲調もちがいます。ロックと演歌では全然違いますものね。

 ピンズラーメソッド2 段階的な記憶の呼び起こし・・・単語は使わなけば忘れてしまうもの。え~となんだったけとなる手前で、ほらあれでしょあれと記憶を呼び起こしてくれるんですね。
 ちなみにわたしのは、偶発的な記憶の呼び戻し。なんだかこの単語ちょくちょく見かけるなあ~で終了。でまた見かけた、あれここでもなんてのを繰り返しているうちに、パラグラフとセンテンスから意味が自然と分かってくるというもの。

 ピンズラーメソッド3 予測の法則・・・確か1度習ったフレーズなんだけど、口から出てこない。脳にはインデックスされているはず。自分で考え、自分で答えるQ&A方式。
 ちなみにわたしのものも、自分で考えて答えることが最終目標。自分で考えるためにも、テキストをリーディングしながらリスニングと今のところを考えていますが・・・。

 ピンズラーメソッド4 核となる語いの厳選・・・日常会話で使われる単語の数というのは、思ったよりもそれほど多くはないはずなんですよね。当然、よく使われる語いというのもあるはず、日本語もそうですけどね。
 英会話といっても、日常レベルのものからビジネスレベルにとかなり幅がありますし・・・。でも、まずは英語で考えて答えることができるようになることが重要なことは確か。そのレベルを目指しながらも、高い目標を設定しておくことも必要かな。たとえば、英検1級やToeic900点、はたまた留学とか。

 ピンズラーメソッドも参考にしながら、今日もオリジナル英語教材開発をめざして、わが道を歩む。今日は以下の3作品をリーディングとリスニング。

 THE TABOO・・・HERMAN MELVILLE

 SCHOOL DAYS AT THE CONVENT・・・GEORGE SAND

 IN BRITTANY・・・LOUISA ALCOTT

 リーディングのテキストは「Project Gutenberg(www.gutenberg.org/catalog/)」の「Short Stories and Selections for Use in the Secondary Schools (English)」、リスニングは「NaturalSoft(www.naturalreaders.com)」の「NaturalReader 6.5 Free Version」を使用しました。

 小・中学生用か中・高校生用のテキストだったと思いますが、なかなか歯ごたえがありますね。なんとなく意味はわかるんですけどね。でも、自分で考えるというのには、なかなかいい教材かも。読んだ後、なにか余韻のようなものが残るんですよね。これってなんだろうって、思わず考えてしまいます。う~ん、考えているな・・・。