英単語は辞書を引かなくても意味がわかるの?

 英語をマスターするにはどうしたらよいのか。英会話がペラペラ話せるようになりたいですし、英語でなんて話しているのかを理解したい。そんな悩みを解消するために、まずはなにから始めたらいいのか。

日本人が超えなければならないのが、英語のリスニング。これをなんとか克服しないと、次へのステップに進めませんよね。そんなときに出会った言葉が・・・

 英語脳

 英語耳

 英語ができないのは日本人の学習方法が別に悪いわけではないのだ、ということを教えられて5月17日付のブログ「」と5月19付のブログ「」で紹介しましたので細かい部分は割愛させていただきますが、もうひとつ英語を上達させるためには・・・

 英語は英語で考える

 英語は英語で理解する

 日本語に翻訳しない、文法は無視する。英会話を行うための「瞬発力」をつけるためには、日本語で考えようとしない。英語には英語的な発想というものがありますから。日本語の概念で物事をとらえてから機械的に英語にしても、発想が日本語的なのでおかしな英語になってしまうんですよね。英語は英語で考えるとは、こういう部分にも言えることだと思います。

 英語的な発想でとらえる、英語で考える、いわゆる対象を英語のイメージでとらえる練習をしないといけませんよね。どういったことから始めればいいのかなあ~と思って考え付いたのは・・・

 子供の言語獲得体系をそのまま真似てみる

 これはわたしたち日本人でも子供のころ意識せずにやっていたはずなんですけど、正直なところ忘れてしまってますよね。英語圏の人でも、英語を覚えるプロセスは、日本人が日本語を覚えるプロセスとさして変わらないはずなんですよね。そこで実際にどんなことをしてみようかと思ったのが・・・

 絵本(Illustrated book)を読んでみる

 インターネットを使えば、無料で絵本が読めてしまうんです。現在読んでいる絵本があるサイトは・・・

 children's storybooks online(www.magickeys.com/books/)

 英語を英語のまま理解する訓練と、英語のイメージを掴んだりするのに役立つ感じです。絵本の中の挿絵がそれをアシストしてくれるんですよね。

 英語を英語で理解するには、辞書をひくこともご法度にしていますので、当然分からない単語が出てきたらそのまま素通りしていますが、英語の小説を読んでいたら、おや!? 見覚えがある単語だぞというのが出てきて、そういえばあの絵本の中だったような・・・という瞬間がありました。

 同じものを繰り返し読むことも必要なんですけど、たまには違ったものが読んでみたい。日本でも世界でも有名な小説が読んでみたいな、もちろん無料で・・・。そこで見つけたのが・・・

 George-Orwell.com(www.george-orwell.org)にありました、「Animal Farm」。邦題は「動物農場」。ジョージ・オーウェルの作品で有名なのは「動物農場」のほかにも、「1984」。こちらももちろん無料で読めますよ。

 children's storybooks onlineのサイトにも、「The Farm Animals」という絵本があるんですが、その中で鶏(Chicken)の項目があって、「This is the CHICKEN. She lays the eggs for・・・」とあるますが、「lays the eggs」というフレーズはなんなく意味分かるんですけど、「lay」をあえて辞書をひかないでおきました。で、、「Animal Farm」の第1章を読んでいたら、「Man is the only creature that consumes without producing. He does not give milk, he does not lay eggs,・・・」と「lay eggs」と出てきたんですよね。もう少し読み進むと次のようなフレーズが出てきます-「how many eggs have you laid in this last year, and how many of those eggs ever hatched into chickens? The rest have all gone to market to bring in money for Jones and his men.」-ここまで見ると英語で理解できる感じがしますね。この文脈からイメージすれば、「hatched into」も辞書を引かないでも分かってしまう。

 このほかにも「barn」という単語が「Animal Farm」の第1章の最初のほうに出てくるんですが、この「barn」という単語はchildren's storybooks onlineのサイトのなかにあった「McFeeglebee's Pond」の冒頭、「Out behind the big red barn at the edge of the walnut grove is a most・・・」のなかで挿絵を見ながらなんとなく「barn」の意味が分かっていました。しかし今回の「Animal Farm」を読んで、「barn」の意味がより深く理解できたような気がします。「farm」、「animal」、「horse」、「pig」、「cow」、「sheep」、「farm buildings」からなんとなく意味が浮き出てくる感じですよね。

 多読

 ・・・も英語上達のひとつのファクターだと思いますが、ある日突然英単語の意味が浮かび上がってくる瞬間というのが確かにあるんですよね。そして意味や概念の近い単語が繋がりあって、ひとつのフレーズになったり、センテンスになったりして、知らない単語が少々出てきたところでどうってことなくなるんでしょう。全体をフレーズやセンテンスとして記憶してしまうんでしょう。それはそのまま英会話にも通じることかもしれませんね。